横浜市/龍宮橋雨水幹線下水道整備でシールドマシンが発進/施工は大成建設JV

2025年9月9日 行事 [5面]

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 横浜市と大成建設・大豊建設・中鉢建設JVは、8日に「神奈川処理区エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線下水道整備工事(その4)」のシールドマシン発進式を、神奈川区栄町の幸ケ谷集会所で開いた。地元・幸ケ谷小学校の児童が命名したシールドマシンの愛称「ドリルン」も発表。市の下水道工事で初となる高度技術提案型総合評価方式の入札で、2023年8月に大成建設JVが落札した。契約金額(税抜き)は232億円。履行期間は31年3月31日まで。
 市は、横浜駅周辺で「30年に一度の降雨に対応」できる治水安全度を確保するため、下水幹線を築造している。同工事の施工場所は西区岡野2の9の1~神奈川区星野町5地先。工事概要は汚泥式シールド工(仕上がり内径3750ミリ、延長4938・1メートル、最小曲線半径25メートル)、刃口推進工(内径1800ミリ~2400ミリ、延長34・3メートル)、立坑および特殊人孔築造工4カ所など。シールドマシンの製作は奥村機械製作が担当した。
 式典には横浜市の平原敏英副市長、遠藤賢也下水道河川局長、大成建設の島伸一執行役員横浜支店長、原信行作業所長らが出席。来賓として国土交通省水管理・国土保全局下水道事業課の田本典秀企画専門官、幸ケ谷小の5年生7人と保護者らも参加した。
 平原副市長は「雨水幹線は横浜駅周辺の浸水対策の中核機能になる。大成建設JVには安全最優先で施工をお願いしたい」とあいさつした。田本企画専門官は「国交省が補助する全国の大規模雨水処理施設整備事業でも大規模な施設になる。横浜市が進める安全・安心の取り組みを支援していく」と祝辞を述べた。
 愛称の「ドリルン」は工事基地に近い幸ケ谷小の児童が名付け親。シールドマシンのドリルと楽しい気持ちを表すルンルンを合わせて名付けたという。児童7人や平原副市長、来賓がシールドマシンのスイッチを押し、発進を見届けた。