東京都とセントラルスポーツは、東京都江東区にある「東京辰巳アイスアリーナ」の開業イベントを6日に開いた。東京辰巳国際水泳場を改修した都立施設で初めての通年アイススケートリンク。式典には小池百合子知事や大久保朋果江東区長、フィギュアスケート選手らが出席。公募した観客約2000人とともに開業を祝った。
プロスケーターの村元哉中さんと高橋大輔さんがペアでオープニング演技を披露した後、小池知事は「かつては水泳の聖地と呼ばれ、東京五輪2020でも熱戦が繰り広げられた。氷上スポーツの聖地になることを期待している」とあいさつした。大久保区長は「氷上スポーツを愛する人たちの笑顔があふれるアイスアリーナになってほしい」と期待を込めた。その後、小池知事や大久保区長、東京都スケート連盟の新田俊彦会長らがテープカットし、門出を祝った。
続くエキシビションではフィギュアスケートの高木謡、蛯原大弥、住吉りをんの3選手が演技を披露。住吉選手はリンクで滑った感想を「大きい会場だが観客席を近くに感じた。応援も届きやすかった」と話していた。
アイスアリーナの所在地は辰巳2の8の10(敷地面積2万2772平方メートル)。RC一部SRC造地下2階地上3階建て延べ2万2319平方メートルの規模。改修費は約59・3億円。設計は環境デザイン研究所、清水建設が施工した。セントラルスポーツが運営する。