関東地方整備局は、地下約50mにある治水施設「首都圏外郭放水路」(埼玉県春日部市)をライトアップする新コースを立ち上げる。「防災地下神殿」で知られ、貯留した雨水を河川に流す調圧水槽内をライトで照らす。光と音の演出で幻想的な空間が体感できる。10月上旬に参加申し込みの受け付けを開始し、11月上旬にツアーを実施する。
首都圏外郭放水路は豪雨などの洪水時に中小河川で発生する氾濫を防止する目的で2006年に完成した。放水路から取り込んだ水を調圧水槽で一時的にため込み、1秒当たり約200m3が排水できるポンプで江戸川に流す。
新コースは3月に立ち上げた「首都圏外郭放水路防災ツーリズム-8つのパワーアップ計画-」に掲げる取り組みの一つ。光や音に彩られた調圧水槽を一般に開放し、楽しみながら防災意識を醸成する「災害の自分事化」につなげる。
詳細は江戸川河川事務所のホームページに掲載する。