青森県/統合新病院基本設計WTOプロポ、佐藤総合計画・八洲JVが最優秀

2025年9月24日 工事・計画 [6面]

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 青森県は「統合新病院新築基本設計業務」のWTO対象公募型プロポーザルで最優秀提案者に佐藤総合計画・八洲建築設計事務所(青森市)JVを22日に選定した。次点は日建設計。プロポには4者が参加した。県立中央病院と青森市民病院を統合新築する新病院棟(9階建て程度延べ7万2600平方メートル、病床757床)の基本設計などを任せる。参考価格は3億7180万5500円(税込み)。月内にも契約する。履行期間は2026年9月30日まで。
 プロポは審査委員会(委員長・河合慎介京都府立大学大学院教授)で技術提案書やプレゼンテーションなどの2段階で審査した。
 県立中央病院と青森市民病院の機能・資源を集約した新病院を新設する構想で、県と青森市が共同経営する。高度急性期医療と地域医療を両立する中核医療拠点に位置付ける。
 履行場所は青森市浜田豊田ほか(敷地面積8万8500平方メートル)。基本設計の範囲は建築(総合)と同(構造)、電気・機械設備の標準業務。病院棟や緊急医療施設(2階建て程度1000平方メートル)、院内保育所(平屋600平方メートル)、来院者用立体駐車場(4階建て程度1万5600平方メートル、700台)、職員用立体駐車場(6階建て程度2万3400平方メートル、950台)、ヘリコプター格納庫(500平方メートル)が対象になる。必要になる開発設計や許可申請手続きなども業務に含む。
 新病院の工事費は648億~729億円(税込み)に上る。建設地にある県営スケート場は26年度の国民スポーツ大会後に解体するため、28年度から施設整備が可能になる。造成などを含めた工期は28~32年度。同10月の開院を見込む。
 「統合新病院新築基本設計コンストラクション・マネジメント(CM)業務」はプラスPMに委託している。