札幌市/次世代型太陽電池実証実験業務プロポ2件公告/YKKAPとAGCに

2025年12月25日 工事・計画 [6面]

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 札幌市は24日、「札幌市次世代型太陽電池実証実験業務(札幌市役所本庁舎)」「同(駒岡清掃工場)」の2件の公募型プロポーザル審査結果を公表し、市役所本庁舎はYKKAP、駒岡清掃工場はAGCをそれぞれ契約候補者に選定した。
 札幌市は2050年ゼロカーボン達成に向け、再生可能エネルギーの導入導入拡大に取り組んでいるが、全国的に導入が進む太陽光発電については、積雪のため冬期間に十分発電できないことや、建築基準法上の積雪荷重に関する基準を考慮すると設置困難な場合があるなど課題が多い。
 一方でペロブスカイト太陽電池と建材一体型太陽光発電設備などの次世代型太陽電池がこれらの課題解決策として期待されており、公共施設を活用した実証実験を行う。
 両業務とも実験項目は▽次世代型太陽電池を用いた発電性能の検証▽積雪の反射などによる発電性能への影響の検証▽垂直設置を原則とし、平置き太陽光発電設備(既存データ活用可)との差の検証・考察▽市有施設への実装方法の検討・考察。市役所本庁舎は19階展望回廊南面窓2面、駒岡清掃工場は1階南面窓と3階東面窓にそれぞれ次世代型太陽電池を設置する。履行期間はいずれも26年3月31日まで。