大阪府/青少年海洋センター(岬町)など公有地活用で市場調査開始

2025年12月26日 工事・計画 [10面]

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 大阪府は府立青少年海洋センター(岬町淡輪)などの公有地活用を見据え、民間事業者へのヒアリングによる市場調査を始める。参加申し込みは順次受け付け中。ヒアリングは2026年1月30日までに実施する。海洋センターの敷地や隣接する淡輪ヨットハーバーを対象に、集客機能の導入可能性や事業条件に関する意見を聴取し、公有地活用方針の策定に生かす。
 対象施設は南海本線淡輪駅から徒歩約10分の海岸部で、海洋センターは1975年開設、敷地面積11万2486平方メートル、延べ床面積1万7356平方メートル。宿泊管理棟などを備え定員は300人、ファミリー棟(海風館、休館中)は80人規模。淡輪ヨットハーバーは84年開設で水域が10万平方メートル、陸域が2万2000平方メートルを有し、海上係留は208艇、陸上保管が166艇に及ぶ。
 府は民間の創意工夫で府南部に新たな人の流れを生み、周辺の魅力向上と交流人口増につなげたい考え。詳細な時期は未定だが、短期では29年度ごろ、中長期では35年度ごろの事業化を想定している。
 ヒアリングは「府立青少年海洋センター公有地等活用検討業務」を受託したPwCアドバイザリー・中央コンサルタンツJVが実施する。オンラインまたは対面で企業単独に加え複数社のグループ参加も可。府はヒアリングで得た民間の知見を踏まえ、施設の将来像と利活用の方向性を探る。