日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)は23日、鳥取県米子市の建築工事現場で親子向け見学会「けんせつ探検隊2025」を開いた。小中学生と保護者の計19人が参加。2026年2月の竣工に向けて仕上げ作業が進む現場を見たほか、建設機械の試乗や測量作業などを体験し、休日のひとときを楽しんだ。
現場は鴻池組・美保テクノスJVが施工を担当する「中海テレビ放送新社屋新築工事」。発注者は中海テレビ放送。同社は鳥取県西部の2市6町1村にサービス提供し、現社屋敷地(面積7479平方メートル)内に新社屋を建てている。24年4月に着工した。
見学会では建設業の仕事を分かりやすく紹介した動画を放映した後、鴻池組JVの野村毅所長が敷地の広さや建物の大きさなど工事の概要を説明。子どもたちはファン付き作業服を身に着け、エントランスや事務室、スタジオなどを見て回り、現場担当者の説明に熱心に聞き入った。
体験コーナーではバックホウや高所作業車、測量機器などを用意し、実際の建設業の仕事に挑戦。タイルカーペット貼りなども体験していた。
最後に参加者から質問を受け、「作業員は何人いるか」などの問いに丁寧に答えていた。野村所長が「職種は約50種類ある」と言うと参加者はびっくりした様子だった。
野村所長は「われわれはものを大切にしている。人にもらったもの、自分で買ったものを今まで以上に大切にしてください。現場監督にも興味を持ってほしい」と話した。