愛知大学/豊橋キャンパス新棟オープニングセレモニー開く/学術研究などの拠点に

2025年9月25日 行事 [8面]

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 愛知大学は23日、創立80周年記念として整備した豊橋キャンパス新棟「Center Bldg.(センタービル)」のオープニングセレモニーを愛知県豊橋市の同キャンパス内で開いた。多くの関係者が出席し学術研究や地域連携の拠点となる新たなアカデミック棟の完成を祝った。設計・監理は日建設計、施工は鴻池組が担当した。
 冒頭、広瀬裕樹理事長は「新校舎は豊橋キャンパスの長い歴史を未来につなげるシンボリックでモダンなデザインとした。大事なのは学びの豊かさであり、学生が充実した生活を送れるよう細部までこだわった」とあいさつ。来賓の江口幸雄副知事は「地域の将来を担う人材育成は急務。愛知大学の果たす役割はますます重要になっている」、長坂尚登豊橋市長も「地方都市で活躍する人材の育成は重要。パートナーとしてさらに連携を強化していく」と述べた。
 建設報告で日建設計の塩田哲也設計監理部門設計グループ部長がセンタービルの特徴を説明。鴻池組名古屋支店の細川確所長は、品質向上に向けた提案や騒音・振動対策など「責任と使命感で取り組んだ。無事、完成を迎えることができたのは全ての関係者の協力のおかげ」と工事を振り返った。式典では、広瀬理事長から山本英樹日建設計執行役員名古屋オフィス代表と中山貴鴻池組執行役員名古屋支店長に感謝状が贈られた。関係者によるテープカットも行われた。
 愛知大学は1946年、豊橋市の旧陸軍士官学校旧陸軍第15師団跡地に創立した。施設の老朽化が進んでいたため22年から豊橋キャンパスの施設整備事業を進めている。センタービルの規模はS造4階建て延べ約1万1500平方メートル。1階は交流スペースや大・中教室、2階は情報メディア関連スペースなどワークフロア、3階は100万冊の蔵書をそろえる図書空間と学習エリア、4階のトップフロアは自然と調和したキャンパスを眺望する学習フロアとなっている。