鉄建建設は26日、AIを活用した山岳トンネル工事向け遠隔監視システムを開発したと発表した。AIの画像解析技術で作業工程をリアルタイムに管理。工程管理の効率化と生産プロセスの可視化でマネジメントの質を高める。AIが映像内で作業員の動きを解析し、切羽近傍の危険エリアへの侵入を即時検知。柔軟で高度な安全管理につなげる。
作業別ガントチャート(工程管理に用いる表の一種)自動作成と切羽危険エリア侵入自動警報発報の二つのシステムで構成する。
作業別ガントチャート自動作成システムは、現場に設置したウェブカメラの映像をAIが解析し、作業ごとの時間帯を自動で判別。作業工程のガントチャートを即時生成する。作業時間割合の円グラフの作成も可能で、週・月単位での集計や分析にも対応する。
切羽危険エリア侵入自動警報発報システムはAIで作業員の動きを解析し、危険エリアへの侵入を検知すると、警報が鳴りヒューマンエラーの事故を未然に防ぐ。危険エリアは遠隔操作で任意に設定できる。
同社は遠隔監視システムを山岳トンネルだけでなく、他の土木工事にも展開する考え。今後もAIを活用した建設DXに注力する。