2025年度内の開通が予定される島根県益田市の国道9号三隅・益田道路の建設現場で3日、地元の小学生を対象にした見学会が行われた。中国地方整備局浜田河川国道事務所が土木工事の魅力を知ってもらおうと、益田建設業協会らと共同で企画。子どもたちは建設重機に試乗したり、アスファルト舗装を体験したり楽しみながら建設業の仕事を学んだ。
見学会の現場は鹿島道路が施工する「津田地区第2舗装工事」。山陰自動車道の建設と建設業への理解を深めることを目的にした学習啓発活動の一環で、益田市立鎌手小学校3、4年生15人と担任の教諭が現場を訪れた。
子どもたちは現場担当者から説明を受けた後、3班に分かれ、重機の試乗と舗装、測量を体験。バックホウの運転席や振動ローラーの助手席に座って建設重機の大きさや迫力を間近で感じた。舗装体験では枠内のアスファルトを敷きならしたり、転圧したり実際の作業を体験した。測量体験ではボールを投げて距離を測定し、宝探しなども楽しんだ。
浜田河川国道事務所の守川倫工務課長は「建設業は身近な存在。間近に触れて地域を守る仕事に少しでも興味を持ってほしい」と話した。