トーエネックが計画する「(仮称)新本店ビル新築工事」の起工式が7日、名古屋市中区栄1の20の31の建設地で開かれた。建築主や設計、施工の関係者ら約50人が参加し、工事の無事完成を祈った。設計監理は日建設計、施工は竹中工務店・鹿島JVが担当。2029年1月の完成を目指す。
神事では日建設計の山本秀樹執行役員名古屋オフィス代表が鎌、トーエネックの滝本嗣久社長が鍬、竹中工務店の佐々木正人社長が鋤を入れた後、関係者で玉串をささげ工事の安全を祈願した。
滝本社長は「トーエネックのシンボルとなる建物。BCP(事業継続計画)強化や事業運営の効率化に加え、社員のエンゲージメント向上や採用にも効果を期待する。設備工事は自社が担当し、新技術を積極的に導入する計画だ。経験を今後の顧客提案などに反映させたい」とあいさつ。山本代表は「BCPや環境配慮、組織の一体感を醸成し知的生産性を高めることなどを大切に設計させていただいた。施工者と協力し、高品質な建物を完成させる」、佐々木社長は「重要なプロジェクトに携わることができ光栄だ。無事故無災害、品質第一で完成を迎えることができるよう、総力を挙げて取り組む」と力を込めた。
新本店ビルはかつての本館と別館の機能を集約し、約1500人が働く。規模はS、SRC造地下3階地上9階建て塔屋1階延べ3万3348平方メートル。免震構造の採用など災害に強い施設とし、「ZEB Ready」の認証取得を目指すなどカーボンニュートラル(CN)の取り組みも進める。
中野裕久作業所長(竹中工務店)の話
「これまでも顧客や近隣などさまざまな方とのコミュニケーションを大切に進めてきた。今後も良好な関係を継続し、無事に施設を完成させたい」