鴻池組JV/親子で描くアートイベント開く/倉敷市庁舎再編整備現場の仮囲いに

2025年10月8日 行事 [9面]

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 岡山県倉敷市が進めている「市庁舎等再編整備事業(行政ゾーン整備)」の工事現場で4日、子どもたちが仮囲いに絵を描くアートイベントが開かれた。施工などを担当する鴻池組・中国建設工業・久米設計・宮崎建築設計事務所JVが企画し、市と共同で開催。市内の小学生や保護者ら48人が参加した。
 イベントは地域コミュニティーの活性化や住民と工事関係者の相互理解、防災意識を高めようと開催。倉敷芸術科学大学芸術学部の中川浩一教授が協力し、学生3人が絵のモチーフを説明するなどイベントをサポートした。
 子どもたちは本庁舎東側の出入り口前に設置された仮囲いをキャンバス(高さ2メートル、幅9メートル)に将来の夢や似顔絵、動物、オリジナルのキャラクター、好きな物を自由に描き、最後に市の花である「藤」を描いて完成させた。
 倉敷市本庁舎エリア再編整備推進室の長野渉室長は「工事の仮囲いに絵を描くことはなかなかできない。思い切り描いてほしい」と話していた。
 同事業では災害発生時の拠点となる防災棟を新設するほか、老朽化した市庁舎を改修し、防災・災害対応機能を強化する。