高市内閣発足と金子恭之国土交通相の就任を受け、日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)がコメントを発表した。
□高市内閣発足/成長型経済実現に期待□
高市総理が掲げる「成長投資」「令和の国土強靱化」の政策方針は、社会資本の整備・維持管理を通じて、安全・安心で豊かな国土づくりを支える建設産業の使命と軌を一にするものであり深く賛同いたします。
新内閣には、デフレ経済からの脱却を確実なものとするため、物価上昇を上回る持続的な賃上げと活発な投資がけん引する活力のある成長型経済の実現に向けた取り組みを期待しております。併せて、わが国の建設産業では、担い手の確保・育成を通じた技能と知識の継承が重要な課題であり、若い世代や女性、外国人をはじめとする多様な人材が意欲と誇りを持って長く活躍できる魅力ある職場環境の整備が求められています。
近年、頻発・激甚化する風水害や大規模地震など、国民の生命と暮らしを脅かす自然災害への備えは待ったなしの課題です。わが国の発展をより確かなものとするためには、「第1次国土強靱化実施中期計画」に基づく事業を着実に推進するとともに、高速道路・新幹線などの交通・物流インフラの整備や公共施設の老朽化対策など「総合的な国力」の強化に向け、官民が一体となって戦略的かつ強力に推し進めることが重要です。
日建連といたしましても、十分な施工余力をもって、公共事業をはじめとする建設事業を着実に遂行し、わが国の持続的な経済成長と強靱で豊かな国土づくりに向けてその責務を果たしてまいる所存です。
□金子国交相就任/官民で持続可能な建設業へ□
金子国交相は、これまで数々の要職を歴任され、われわれ建設業界の実情や現場の課題にも深いご理解をいただいているとともに、熊本を中心に発生した20年7月豪雨では強いリーダーシップを発揮されるなど、防災・減災、国土強靱化の推進に幅広い見識をお持ちであることから、このたびのご就任を大変心強く感じております。
建設分野では、頻発・激甚化する自然災害や進行するインフラの老朽化から国民の生命と暮らしを守るため、「第1次国土強靱化実施中期計画」に基づく事業を着実に推進することが求められています。併せて、資材価格の高騰を踏まえた適切な価格転嫁の実現や建設業に従事する方々の処遇改善と働き方改革の推進、改正建設業法などの円滑な運用などは、いずれも持続可能な建設業を実現するために重要な課題であり、引き続き、官民が一体となって取り組むことが何より重要です。
日建連といたしましても、国土交通省のご指導の下、建設業の持続的な発展に向けて、会員企業が一丸となってさまざまな取り組みを積極的に推進し、安心・安全で豊かな国民生活に寄与するという社会的使命を果たしてまいりますので、引き続きのご指導のほどよろしくお願いいたします。










