福島県/双葉中核病院基本・実施設計/石本建築事務所と契約

2025年10月28日 工事・計画 [4面]

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 福島県病院局は「双葉地域における中核的病院整備基本・実施設計業務」の委託先を決める公募型プロポーザル(WTO対象)で、最優秀提案者に選定した石本建築事務所と20日に契約した。次点は松田平田設計だった。浜通り・双葉地域の中核的病院(延べ2万5400平方メートル、250床程度)の整備に向け、基本・実施設計を委託する。契約金額は4億0150万円(税込み)。履行期間は2027年11月8日まで。
 計画地は大熊町下野上大野98の1(敷地面積2万6000平方メートル)。福島第1原発事故で閉院した大野病院を解体し、跡地に新病院を建設する。
 石本建築事務所は、建物を高層化(6階建て)の配置計画とすることで敷地に余裕を持たせ外構計画を充実させ、復興途上にある双葉エリアの将来変化に柔軟性を持たせた点や多職種連携の場となる「メディカルコア」の配置などを提案した。
 審査は筧淳夫工学院大学建築学部建築デザイン学科教授を委員長に8人が担当した。