福岡県は5日、保健環境研究所と動物保健衛生所(筑後家畜保健衛生所)をみやま市に移転し整備するワンヘルスセンターの起工式を瀬高町高柳の現地で開いた。両施設を一体的に整備するのは全国で初めて。施設規模は研究所がRC造6階建て延べ1万1002平方メートル、衛生所がRC造3階建て延べ2905平方メートル。2027年12月の完成、同年度中の供用開始を目指す。
服部誠太郎知事は「県民の命を守るためには両施設の機能が相互に連携することが重要。国や大学、民間企業と連携を図り力を合わせながら研究を進めていきたい」と式辞を述べた。引き続き関係者と地元小学校の児童らが鍬入れを行った。
ワンヘルスセンターは、県が進める人と動物の健康、環境の健全性を一体的に守る「ワンヘルス」に基づき、人の健康と環境の保全に関する調査研究を担う保健環境研究所と、動物の保健衛生を一元的に扱う動物保健衛生所を一体的に整備する。
このほかワンヘルス体験学習ゾーンとして1960年代の筑後地域の里地里山の景観や生態系を再現する約1万平方メートルの屋外ゾーン、既存施設RC造2階建て延べ7500平方メートルを活用し体験学習などを行うワンヘルス棟を設ける。
研究所の建築工事は前田建設・溝江建設・大藪組・金子技建JV、電気設備工事は中原電工・マツウラJV、機械設備工事は新日本空調・菱熱・大橋エアシステムJVが担当する。衛生所の建築工事は金子技建・三洲建設JVが担当。電気設備工事と機械設備工事は入札手続きを進めている。設計担当は安井建築設計事務所。










