凜/アズビル・服部里奈さん/変化を楽しみ、自分らしく

2025年11月10日 人事・動静 [10面]

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 技術者として、建物の省エネルギー診断や改修を行うESCO事業に携わり、全国の病院や商業施設を訪れて設備の状況を確認している。電力やガスの使用量や二酸化炭素(CO2)排出量を分析し、どの程度削減できるかを試算して最適なシステムを提案する。自分が設計した制御システムが実際に稼働し、遠隔監視でその成果が見られると、大きなやりがいを感じる。
 大学では生命科学を専攻し、菌の薬剤耐性について研究していた。建設業に特別な関心はなかったが、就職説明会で出会ったアズビルの「省エネをビジネスとして社会貢献につなげる」という考え方に心を引かれた。2020年春に入社し、まず施工管理を2年間経験した後、現在の部署へ異動した。
 ESCO事業に携わって3年目。物価高騰による改修コストの増加が課題となる中、光熱費を抑えたいという要望に応えるため日々工夫を重ねている。GXやカーボンニュートラル(CN)といった社会的テーマに関わる立場として、「もっと学び、よりお客さまに寄り添った提案をしていきたい」と意気込む。
 設備工事の分野では女性技術者がまだ少ないが、ロールモデルとして「自分の働き方が誰かの参考になれば」と話す。仕事でも家庭でも“変化を楽しむ”を大切に、自分らしいキャリアを歩んでいる。
 (はっとり・りな)(アズビルビルシステムカンパニー環境ソリューション本部環境GX推進部3グループ)