横浜市、横浜建協ら4団体/建設業の魅力発信で連携/コンソーシアム設立

2025年11月11日 行政・団体 [5面]

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 横浜市と横浜建設業協会(福嶋隆太郎会長)、神奈川県建設業協会横浜支部(工藤英司支部長)、横浜市建築保全公社(鵜澤聡明理事長)の4者は10日、建設業の魅力発信で連携するため、「よこはま建設業魅力発信コンソーシアム」を設立した。次代を担う人材の確保・育成に向け、官民がタッグを組む。SNSを活用した情報発信や子どもを対象としたイベント開催などを想定。他の建設関連団体にも参加を呼び掛ける。魅力発信に特化した官民連携組織は全国でも珍しいという。
 同日に協定を結んだ。市内で事業を行い、趣旨に賛同する建設業関連団体は随時参加が可能。横浜建協(コンソーシアム代表)に事務局を置く。活動内容は参加団体での協議を経て決定する。現時点ではSNSなどを活用した建設業の魅力発信、子ども向けイベント、業界活性化に関する取り組みなどを想定。大学や高校などとの連携も視野に入れる。
 地元建設業は都市インフラの維持・管理や災害対応などを通じ、市民の安全で快適な暮らしを支えている。市にとっても不可欠な存在だが、構造的な担い手不足は深刻で、官民連携による解決が急務との危機感を共有している。
 4者は建設業界への関心を高めるため、これからのまちづくりを担う若年層を主なターゲットに、魅力発信プロジェクトを展開する考えだ。
 15日に市庁舎で開かれる「よこはま建築ひろば」で、コンソーシアムの設立をお披露目する。庁舎1階アトリウムの大型ビジョンでPR動画を上映。同日、コンソーシアムのホームページも開設する。今後は多くの団体と連携し、活動の輪を広げながら、より実効性のある魅力発信に取り組む方針だ。