竹中工務店名古屋支店は10日、名古屋市が取り組む「都心の生きもの復活事業」として錦二丁目ストリート・ウッドデッキに隣接する花壇に低木や花の苗の植え付け作業を行った=写真。グループ会社も含め29人が参加した。
政令市で初めてネイチャーポジティブ宣言を行った市は、都心部を中心とした市街地で生物多様性に配慮した緑化を進め生態系を回復し、その場所を通じて生物多様性の大切さを伝える「都心の生きもの復活事業」に取り組んでいる。名古屋支店は2025年度の実施団体として応募し選定された。 提案した「名古屋 蝶の飛ぶまちプロジェクト」は、チョウの幼虫や成虫の餌となる木や花を植え、名城公園や白川公園など都心部に点在するコア緑地からチョウを呼び込み、休憩地や生息地となる場を形成する。当日はサンショウやフジバカマなど40株を植え付けた。
名古屋支店は以前から市内の緑化プロジェクトに取り組んでいる。支店やグループ企業が入る名古屋センタービル南側の花壇では、10年以上前に植樹した低木でチョウの幼虫が育っている。今回、植え付けを行った花壇も分担して散水などを行い、チョウの飛来や幼虫の育成といったデータを集める。吉口勝史執行役員支店長は「グループ会社も含め全体で取り組む。皆さんに喜んでもらい、市が目指すものの手助けになれば」と話した。










