松山市/中央配水本管と送水管を一体施工/シールド設計を順次発注

2025年11月12日 工事・計画 [9面]

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 松山市は、市之井手浄水場(溝辺町65)から市内中心部に水を配るための中央配水本管の建設を計画している。中央配水本管と送水管を一体的に整備する。工事では管径2950~3000ミリ規模のトンネルをシールド工法で構築。市之井手浄水場と新たに整備する新竹原浄水場を結ぶ延長約6000メートルを3工区に分けて発注する見通しだ。シールド工事の詳細設計業務を順次発注している。
 「水道ビジョンまつやま2019」(2019~28年度)に基づく基幹管路耐震化の一環。10年間の事業全体の投資規模は671億円を想定している。当初、送水管は別に整備する計画としていたが、中央配水本管と施工路線の一部が類似していることから、整備時期を前倒しし中央配水本管と同じルートに変更する。
 送水管と配水本管を一つのトンネル内に施工することで、ビジョン期間内の事業費は約20億円増額となるが、施工期間は単独で施工した場合に比べ約6年短縮できる見込みという。
 シールド工事の詳細設計業務となる「震対5委託10号中央配水本管及び市之井手系竹原送水管測量設計委託」はアースコンサルタントで完了。「震対6委託号中央配水本管及び市之井手系竹原送水管測量設計委託」と「震対7委託10号中央配水本管及び市之井手系竹原送水管測量設計委託」は親和技術コンサルタントが担当している。