建設産業専門団体連合会(建専連、岩田正吾会長)は13日、2025年度全国大会を東京都港区のニッショーホールで開いた。「職人たちの未来予想図-職人の価値を正当に評価する未来へ-」をテーマに建設業の担い手確保の現状を赤裸々に描いた寸劇と、有識者による討論が行われた。冒頭あいさつした岩田会長は、改正建設業法の全面施行を契機に、若者などが夢を描けるような処遇改善に向け「勇気を持って取り組もう」と呼び掛けた=写真。
技能者の賃金原資となる労務費の適正額の確保と行き渡りに向け、法施行と同時に「労務費に関する基準(標準労務費)」の運用が始まる。この動きを「業界全体で共有しマインド改革を実行していこう」と岩田会長は強調。技能者の能力を評価し、それに見合った賃金を支払うことで夢を描ける業界の未来を若者に見せることができると訴え、「建設業再生のラストチャンスと捉えて全力で取り組む」と決意表明した。
来賓の水嶋智国土交通省事務次官は「技能や経験に見合った処遇確保に取り組み、若者が入職したい産業になるよう皆さまと共に取り組む」と述べた。宮本洋一日本建設業連合会会長は「来てほしい業界から、入りたい業界への転換」に向け、建専連や専門工事会社と「手を携え建設業の変革を推進する」と話した。今井雅則全国建設業協会会長の祝辞を錢高久善副会長が代読し、若者のあこがれになる業界の実現へ建専連と力を合わせて取り組む姿勢を示した。









