東京都港区内を通る青山通りの沿道で、2棟総延べ約18万メートル規模のビルを建設する工事が2026年6月に始まる。旧都営青山北町アパートが立っていた地区と、その東側に隣接するエリアを一体的に再開発。延べ約17・8万平方メートルと約2000平方メートルの二つの建物を建てる。施行者は都市再生機構東日本都市再生本部で、工事は大林組が担当。30年3月の完成を予定している。
ビルの建設地は港区北青山3の301、302(地名地番)。周辺にはファッションブランドの店舗などが並び、流行の発信拠点となっている。総延べ1万0187平方メートルの既存都営住宅の解体は大林組が担っている。
新たな建物の建設工事はB-1街区とB-2街区の二つの街区で行う。B-1街区で推進するのは「北青山三丁目地区(再)施設建築物建設工事(B-1街区)」。2万0197平方メートルの敷地にS一部SRC造地下2階地上38階建て塔屋2階延べ17万8800平方メートルのビルを建てる。高さは180メートルを計画している。オフィスや飲食店、ホテル、体育館などが入る。
敷地面積1073平方メートルのB-2街区では「北青山三丁目地区(再)施設建築物建設工事(B-2街区)」を展開する。建設する建物はRC造地下2階地上3階建て塔屋1階延べ1999平方メートルで、20メートルの高さになる予定だ。店舗や駐輪場などで構成する。
B-1、B-2街区の南側の敷地にも都有地が広がる。集約・高層化した延べ約2万平方メートルの都営住宅棟と、延べ約3万4800平方メートルの民活事業棟が立っている。民活事業棟は東京建物を代表者とするグループが整備した。賃貸マンションやサービス付き高齢者向け住宅、商業施設などが入居している。土地は約70年借りている。






