リバスタ/建設現場の購買燃料データ基にCO2排出量を効率算定/業務負担を軽減

2025年12月5日 技術・商品 [3面]

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 リバスタ(東京都江東区、高橋巧代表取締役)は、建設現場の購買燃料データを基に二酸化炭素(CO2)排出量を効率的に算定するクラウドサービス「TansoMiru(タンソミル)燃料」の提供を4日に始めた。元請会社が登録した現場情報と、燃料配送会社が現場内で給油した燃料データが連携し、車両や重機などが排出するCO2を算定。元請会社、燃料配送会社の両方で業務負担軽減を支援する。
 同社は元請会社17社、燃料配送会社25社の協力を得て、2024年5月に実証実験を開始。従来の算定方法と比べ、より実態に近いCO2排出量が算定できる可能性を確認した。
 新サービスは現場内で使用する重機や車両に給油した燃料の購買データを基に、重機や車両が排出するCO2を効率的に算定する。燃料配送会社が取り扱うバイオディーゼル燃料を検索する機能も搭載。CO2排出量の削減に向けた戦略立案や、バイオディーゼル燃料の流通活性化も支援する。
 元請会社にとっては、あらかじめ登録した現場単位で購買燃料データが連携できるため、協力会社が購買した燃料データの取得や、燃料使用によるCO2排出量の算定が可能。燃料配送会社とのデータ連携により、現場担当者の業務負担を軽減する。
 同社は建設現場で発生するCO2排出量管理の標準化を目指し、建設業界に特化したCO2排出量の算定・可視化クラウドサービス「TansoMiru」を24年4月に提供開始。これまでに「TansoMiru管理」「TansoMiru産廃」「TansoMiru電力」の三つのサービスを提供している。