熊本県菊陽町/原水地区に半導体ミュージアム整備検討/先端技術を一般紹介

2026年1月7日 工事・計画 [15面]

文字サイズ

 熊本県菊陽町は原水地区の土地区画整理事業の対象地内で、半導体産業の事業内容や先端技術を紹介するミュージアムの整備を検討している。ミュージアムには企業の研究開発拠点を併設させ、周辺には大学のサテライトキャンパスや共同研究室を誘致する。2025年度中に取りまとめられる区画整理に関する将来ビジョンを踏まえ、26年度以降に施設規模などを具体化させる考え。31年春ごろの供用開始を目指す。
 区画整理の対象地はJR豊肥本線原水駅周辺から、同駅西側に位置する新駅予定地(津久礼久保)の周辺までの一帯(区域面積約62・6ヘクタール)。このうち中間部分は「知の集積エリア」として研究開発の拠点とする構想で、半導体ミュージアムなどは同エリアの目玉施設として検討中だ。
 同町では半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の工場進出を契機に、半導体関連産業の集積が進んでいる。一方、工場内はセキュリティーを重視する観点で、地域住民らが製造工程など、半導体事業の中身に触れる機会が乏しいことも課題となっている。
 町は知の集積エリアの具体化に向け、アバンアソシエイツ(東京都港区)とトータルメディア開発研究所(同千代田区)のコンソーシアムに検討業務を委託。ミュージアムは一般向けに半導体製造の工程や、製品の用途といった半導体の事業内容を広く伝える学習施設としてコンソーシアムから提案を受けた。
 ミュージアムの必要面積は、延べ2000~3000平方メートル程度を想定している。PFIやDBO(設計・建設・運営)方式など、民間活力導入による整備を視野に入れている。
 区画整理に向けた将来ビジョンは、三菱商事と三井不動産をそれぞれを代表企業とするコンソーシアムで検討を進めており、25年度中の取りまとめを予定している。町は将来ビジョンの内容や大学関係者などとの協議を踏まえ、施設規模や事業費を精査する。