兵庫県は、尼崎西宮芦屋港末広地区(尼崎市末広町)の公有水面約26ヘクタールを埋め立てることで、新たなふ頭用地などの創出を計画している。背後用地の狭あいを解消し、完成自動車の海上輸送拠点を集約するほか、RORO船などモーダルシフトに対応する水深9メートル岸壁の複合一貫輸送ターミナルを整備する。岸壁工事を国、護岸工事や埋め立てを県が担う。事業期間は20年以上の長期を想定。公有水面埋め立て免許を取得し事業化した後、2028年度以降に岸壁工事に着手する予定だ。
7日に環境影響評価(環境アセス)実施計画書を公表した。事業名は「尼崎西宮芦屋港末広地区埋立事業」。対象の公有水面は阪神高速湾岸線尼崎末広ICに近接し、「県立尼崎の森中央緑地」の東隣に位置する。
計画によると、南側に延長440メートルのマイナス9メートル岸壁(2バース)と航路・泊地(14ヘクタール)、東側に護岸をそれぞれ整備する。背後に荷さばき施設などを設ける公共ふ頭用地(約17ヘクタール)や港湾関連用地(約6ヘクタール)を創出。臨港道路「末広1号線」(2車線、約1ヘクタール)も設ける。
工事では作業船を用いて床掘り、地盤改良、基礎、締め切りを順次行い岸壁と護岸を構築した後、南側岸壁の浚渫土砂を投入し埋め立てを進めていく。
想定スケジュールによると、事業化した1年目に国が設計を行い、その後10~15年程度かけて岸壁工事を実施。県が岸壁背後の埋め立てと護岸工事を行い、最後に護岸背後の埋め立てを進める計画だ。








