長崎県佐世保市/博物館美術センター再整備/26年度に方向性検討

2026年1月20日 工事・計画 [9面]

文字サイズ

 長崎県佐世保市は博物館島瀬美術センター(島瀬町)について、再整備に向けた検討を本格化する。現施設が築40年を超えたことを受け、長寿命化改修のほか、PPP/PFIなど民間活力導入による建て替えも視野に入れる。2026年度は全国の美術館整備に関する先進事例を基に、庁内で地域の実情や市の財政状況に見合った整備の方向性を検証。これを踏まえ、27年度以降に基本構想の策定に着手する考え。
 現在の美術センターは1983年に開館し、規模はS一部SRC造地下1階地上7階建て延べ3264平方メートル。1階には展覧会やミュージアムコンサートが開催可能なフリースペースがあり、2~4階が文化・芸術に関する展示室、5階が原始・古代の佐世保を紹介する考古展示室、6階以上が収蔵庫、倉庫となっている。
 美術センターの老朽化対応が迫られていることを受け、25年度に再整備に向けた基礎調査業務を丹青研究所に委託。他都市の先進事例としてPPP/PFIの導入事例や、美術館が地域にもたらす経済波及効果に関する定性的・定量的なデータの整理などを行った。
 市は地方都市での美術館という実情から、再整備に当たっては集客力を確保するため、図書館、レストランなどあらゆる機能を集約させた複合施設とすることも視野に入れる。財政面ではPPP/PFI導入も検討するが、物価高の影響を踏まえて民間事業者の参入が見込めるかも検討課題としている。