東北電力と東北電力ネットワーク、菅原学園の3者は20日、同学園が運営する専門学校デジタルアーツ仙台(仙台市青葉区)への「電力エンジニアリング科」設置に向けた協定を結んだ。2027年4月の創設を目指す。少子化が進む中、3者が連携して電力の安定供給を担う人財を育成し、社会インフラの維持を通じて持続的に地域の安全・安心に貢献する。電力会社が専門学校と協力し学科を新設するのは全国で初めて。
27年度創設に向けて26年度から学生を募集する。20人程度の定員を予定。専門学校内に教室を設けるとともに、東北電力と東北電力ネットワークの電力設備を活用してフィールドワークを展開する。1年次に電気基礎(第2種電気工事士試験相当)や実習、2年次には電気応用(第1種電気工事試験の一部など)、実習、情報リテラシー系を学ぶ。
菅原学園は学科の設置・運営と情報リテラシー系や就職対策の授業などを実施する。東北電力と東北電力ネットワークは、電気系の授業に関するカリキュラム作成支援や講師派遣、実習施設の提供を行う。学習を通じて、電気工事や保安の知識・技能を身に付けてもらい、電気工事士などの資格取得につなげる。併せて、東北電力グループが卒業生の受け皿にもなる。
近年の少子化や人口減少を背景に技術系人財が不足している。将来的に電力設備を含む社会インフラの維持に懸念が高まっている。解決に向けて3者はそれぞれが持つ知見や技術を生かし、電力安定供給のプロフェッショナルを教育する体制を整えるため協定を締結した。
菅原学園の担当者は「人材不足が叫ばれる中で、今まで興味を持っていなかった層にも電気設備業界を発信する必要があった。われわれが培ってきたさまざまな学びのチャンネルと東北電力グループの技術力を合わせて、即戦力の技術者を輩出したい」と話している。








