東京・千代田区が日比谷公園内にある日比谷図書文化館(東京都千代田区)の改修・改築の妥当性を検討している。三角形の建物が特徴で、築68年が経過し設備の不具合が発生している。バリアフリー対応が不十分な箇所もある。2001年度に東京都が行った耐震改修工事で安全基準はクリアしている。ただ地震発生時に不特定多数の利用者の安全を確保するため、一段高いレベルの対策が求められている。
日比谷図書文化館は2767平方メートルの敷地にRC造地下1階地上4階建て延べ1万0154平方メートルの規模で立っている。東側に日比谷公会堂、北側は大音楽堂が並んでいる。
1957年9月に都立図書館として完成した。着工時に既に公園用が区画されており、残された土地が三角形だった。09年7月に千代田区へ移管。10、11年度に全面改修工事を行った後、11年11月に複合文化施設として再開した。
10、11年度の改修工事で躯体の状態を確認したところ、損傷している部分を発見。耐久性を維持するための補修工事を行った。ただ、躯体に今以上の負担をかける時には十分な検討が必要だという。
入り口から建物1階の床まではかなりの段差がある。車いす利用者などが入館する場合、職員を呼び出してエレベーターなどを使っている状況だ。「利用者から改善を求める声が上がっている」(区担当者)。
区は今後、老朽化やバリアフリーなどの課題にどう対応するか引き続き検討する。建物として必要な機能は何なのかを見極めつつ、改修・改築すべきか考える。事業に関連する「日比谷図書文化館整備検討支援業務」は乃村工芸社に委託している。









