不動テトラ/超大型地盤改良機で遠隔・自動化施工/複数台同時操縦も視野

2026年1月27日 技術・商品 [3面]

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 不動テトラは、さいたま市内で施工している直轄土木工事で、超大型地盤改良機の遠隔・自動化施工を実施している。重量120トン級の超大型機にカナモトの遠隔操縦システム、自社開発した深層混合処理工法の自動打設システムを組み合わせた。工事では804本の地盤改良体を築造する計画で、このうち68本を遠隔操縦・自動化施工で対応する。120トンの超大型機を遠隔操縦し、地盤改良杭を自動で施工するのは世界初という。
 遠隔操縦システムの「カナタッチ」と自動打設システムの「ジオパイロット・オートパイル」を組み合わせた。導入したのは「荒川第二調節池地盤改良工事その1」(発注者・国土交通省関東地方整備局)。元請は植木組で、不動テトラが下請として参画している。
 現場では、堤体の安定対策に超大型機の遠隔・自動化施工技術を使う。地盤改良径は1・6メートル。2軸施工で1回の打設で2本の地盤改良体を打設する。貫入長は平均約24メートル。23日に現場を公開した。
 遠隔操縦システムは、施工機械の運転席の各操作レバー・ダイヤル・スイッチに後付けで機械式アクチュエーター(駆動装置)を取り付ける。施工場所付近に置いた操縦操縦室には監視モニター16台、計器モニター4台を搭載。オペレーターがモニターで現場を確認しながらレバーやスイッチを操作して制御データを送信してアクチュエーターが作動し、施工機械が動く仕組みになる。
 通信使用は、LTEや5G、無線LANで対応。衛星通信のスターリンクも使用でき、操作距離は無制限を見込む。
 遠隔・自動化施工に伴い、現場の無人化による労働災害防止やデジタル制御による施工品質の標準化を見込む。将来はオペレーター1人による複数台の同時管理・施工態勢の構築も視野に入れる。熟練オペレーターの操作ノウハウを施工データとして可視化・標準化し、個人の経験や感覚に頼っていた高度な技能を組織として共有・蓄積可能な「デジタル技術資産」として継承していく。
 不動テトラの担当者は「基本的な仕組みは同じなので、将来は120トン級以上のさらなる大型機も含め、全施工機械の遠隔・自動化施工を実現したい」と話している。