清水建設ら3社は28日、AIとデジタルツインを活用したコンクリート構造物のひび割れ点検システムを構築したと発表した。対象は発電所など重要なインフラ施設。撮影画像を基にAIがひび割れを検出し、デジタルツインでサイバー空間に再現した施設にひび割れの長さや幅、位置情報などのデータを自動で取り込み、可視化する。現場でのアナログ業務を削減し人手不足の解消、インフラ予防保全への寄与を目指す。
システムは清水建設とリコー、リコージャパンの3社が共同で構築した。リコーグループが提供する空間データ作成・利活用AIソリューション「RICOH Digital Twin Workplace」を活用。開発したシステムの実用性、信頼性を検証した。
建物全体を撮影したデータをベースとし、サイバー空間に対象施設を再現。ひび割れ箇所を撮影した高解像度画像とAI画像解析ツールで生成したひび割れスケッチを、施設の3Dモデルに自動配置し可視化する。3DモデルなどをCADツールに出力して補修箇所の2D図面、リストを生成。これを基に補修計画の立案、補修作業に役立てる。
点検時のひび割れの長さと幅、位置情報の取得が不要となり、現場でのアナログ業務を大幅に削減。ひび割れの状況を遠隔地で詳細に把握、確認できる。
今後は作成した3Dモデルと、次回点検時のひび割れ画像・スケッチを比較。AIが自動で差分を検出し、ひび割れの成長度合いを自動判定する機能を開発する。将来的には一般の建築物や土木構造物にも対象を広げ、ひび割れ点検の標準的な技術として展開する予定だ。









