鹿島/桐生雅文次期社長が会見/やりがい感じられる企業に

2026年2月13日 企業・経営 [1面]

文字サイズ

 鹿島は12日に開いた取締役会で、桐生雅文常務執行役員が社長に昇格する人事を内定した。6月下旬に開催予定の株主総会後の取締役会で正式決定する。押味至一代表取締役会長兼社長は会長職に専念する。天野裕正前社長が1月に急逝し、押味氏が一時的に社長を兼務している。桐生次期社長は「天野前社長が推進してきた施策を継承し、社員がやりがいを感じられる企業づくりを目指す」と抱負を述べた。
 同日、東京都内で会見した。席上、桐生次期社長は、2026年3月期の業績で売上高などが過去最高を更新する見通しであると説明した上で、課題の一つに「労働力不足」を挙げた。建設現場の生産性向上を目指し、AIやBIM、自動化施工といった先端技術の活用を推進する。今後は「スタートアップとの連携」も積極的に進める方針を示した。
 創業以来培った技術力と経営リソースを生かし、「老朽インフラの維持管理や防災・減災、大規模再開発」に注力する考えも明らかにした。経済安全保障分野の需要増も見込まれることから、「半導体や医薬品などの工場、データセンターにも対応する」と語った。
 同席した押味氏は、桐生次期社長について「横浜支店長として難しい支店経営のかじ取りを行ってきた。(関係者との)調整能力も非常に高い」と人物像を評価。「グローバルにビジネスを展開する上でリーダーシップを発揮してほしい」と経営のかじ取りに期待した。
 桐生 雅文氏(きりゅう・まさふみ)1984年早稲田大学理工学部建築学科卒、鹿島入社。2021年執行役員東京建築支店副支店長、24年常務執行役員横浜支店長、東京都出身、64歳。