大豊建設/実寸大シールドマシン実習施設を整備/国内初の常設で技術継承へ

2026年6月2日 技術・商品 [3面]

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 シールド工法の技術者育成と研究開発を促進するため、大豊建設は茨城県阿見町の技術研究所に、実寸大シールドマシンのモックアップを常設する実習施設「MOGLABO(もぐらぼ)」を開設した。都内の現場で使ったマシンを移設。施工時の構造や設備配置を実際に見ながら技術を学ぶ。同社によると、同様の施設は国内初。技術が持つ意味や価値への理解を深め、次世代へ継承していく「思想継承」の場と位置付け活用していく。
 施設規模はシールド径4・48メートル、トンネル全長20メートル。セグメント部分を緩やかにカーブさせ曲線施工を再現しているのが特徴で、坑内測量に初めて挑む技術者でも実践的に習得できるようにしている。5月に完成し、本年度の新入社員研修で利用を始めた。今後も年次研修などに活用していく。
 シールド工事は昼夜連続で工事を続けるため、現場で十分な実習時間を確保しにくい。掘進が始まると、外部からマシン内部を確認することも難しい。MOGLABOで掘進管理や施工手順の研修に十分な時間を掛けることで、経験や勘だけに頼らない体系的な「人材育成」を目指す。
 技術開発では、計測機器や新技術を実際の施工に近い条件で検証できる環境を整え、実用性に優れた技術を生み出したい考えだ。
 浅田潤一専務執行役員土木本部長・海外部門・技術研究所担当は「実機を使い、構造や規模感、機器の置き場など映像や写真では分からない部分を体験してもらいたい。ベテラン技術者のノウハウを受け継ぎつつ、皆が同じ場所で学ぶことで技術力のムラをなくしていく」と狙いを語った。