戸田建設はLIXILと協働し、建築物の解体工事で発生したアルミサッシを同一種類製品として再利用する「水平リサイクルモデル」を確立した。東京都中央区にある旧東京建設会館(RC造地下2階地上8階建て延べ約1万0107平方メートル)の解体で発生したアルミサッシ廃材を原料に、新たなアルミサッシを製作した。茨城県つくば市の筑波技術研究所内で新築する「(仮称)構造材料棟」(S一部RC造3階建て延べ約4350平方メートル)のカーテンウオールに採用する。
解体建物のアルミサッシ廃材を再生利用し、特定の建築物に採用する建設業界でも珍しい取り組みになる。アルミサッシ廃材の運搬や選別、溶解、鋳造、サッシ製造に至るまでの全工程でトレーサビリティー(追跡可能性)を確保。新築中の構造材料棟では、100%リサイクルアルミを使用したLIXILのアルミ形材「PremiALR100」も採用する。
戸田建設によると、アルミ製品の製造で必要な新地金は100%輸入に依存しており、リサイクルアルミを使用した建材の利用拡大が急務となっている。サーキュラーエコノミー(循環経済)推進の観点から、資源循環の重要性が高まる建築プロジェクトの顧客ニーズに対応。アルミの主原料であるボーキサイトは精錬工程で大量に電力を使用するため、リサイクルは脱炭素にも貢献する。
同社は、アルミサッシに加え、旧東京建設会館の解体で発生した▽塩ビクロス▽石こうボード▽板ガラス▽タイルカーペット▽鉄スクラップ-の各廃材も再利用していく方針だ。今回構築したアルミサッシの水平リサイクルルートをさらに活用し、建設廃材の資源循環を高度化してサーキュラーエコノミーの実現を目指す。










