東京・港区/全区道で道路下空洞調査へ/陥没事故受け対象路線拡大

2026年6月22日 行政・団体 [4面]

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 東京・港区は道路下空洞調査の対象範囲を広げる。5年に1回の頻度で行う調査で、従来は2車線以上の区道を対象にしていた。今後は2車線未満も含め、全区道(延べ約220キロ)で空洞の有無を調べる。2025年に区内で起きた陥没事故の教訓を生かす。区民がいつも安全に道路を通行できる環境を整える。
 港区は「道路施設維持管理計画」に基づき、区道や橋梁、トンネルなど道路施設の点検、補修・更新に取り組んでいる。舗装に関しては、路面の状態調査と道路下空洞調査を5年に1回行っている。
 路面の状態調査は2車線以上の区道のうち代表1車線をピックアップ。路面性状測定車で調べている。空洞調査は2車線以上の区道を対象に空洞探査車を使って調査している。ただし、震度5以上の地震が発生した時には、全区道を対象に空洞探査車だけでなくハンディ型地中レーダーなどを使い、迅速に調べる。今後は地震の有無にかかわらず全区道を確認する。
 調査対象拡大の契機になった陥没事故は25年5月21日に発生した。穴は幅、深さとも1・2メートルの規模。清掃作業車の後部車輪が穴にはまり動けなくなった。けがをした人はいなかった。区は24年度に定期点検を行っていた。だが、陥没した道路は道幅が狭く点検の対象外だった。
 事故を受け、区は25年度と26年度に2車線未満の区道の道路下空洞調査を実施。25年度は延長78・7キロを調べ、陥没する危険性が高い場所が7カ所あった。補修は完了している。数センチ程度の小規模な空洞も見つかった。直ちに陥没することはないことから、状況を見極めながら計画的に補修する。26年度は延長75・6キロの道路を調べている。