政府は、経済成長などを促すための「戦略17分野」に関する官民投資の想定規模と取り組みの方向をまとめた。投資規模は2040年度までの累計で370兆円超を想定。17分野の「防災・国土強靱化」は30年度までで2・6兆円超、「資源・エネルギー安全保障・GX」が40年度までで28・8兆円。防災・国土強靱化を加速させる自動施工・遠隔施工、老朽化対策の技術・製品や、洋上風力の風車製造拠点創出などへの投資を支援する。=2面に関連記事
17分野の「主要な製品・技術等」の官民投資ロードマップとして、7月に策定する「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)と日本成長戦略に盛り込む。各分野の投資を優先的に支援する主要な製品・技術等に17分野で62項目を選定している。
17分野の投資規模のうち、防災・国土強靱化には第1次国土強靱化実施中期計画の「推進が特に必要となる施策」の事業規模「おおむね20兆円強程度」の一部が加わる。この事業規模の予算は補正予算で手当てされてきた。政府内では、当初予算と補正予算の一体編成を巡る検討が進行中。27年度の事業規模、17分野の官民投資への手当て分とも「扱いは未定」(内閣官房幹部)で行方が注目される。防災・国土強靱化は62項目の一つの「防災技術」への投資を促す。施工、老朽化対策、災害リスク低減、資機材などに関する技術の実装を支援する。防災産業として振興し、官民連携による技術の海外展開を目指す。
資源・エネルギー安全保障・GXの投資額の想定は▽次世代型太陽電池4・1兆円▽水素等6・2兆円▽グリーン鉄4・2兆円▽次世代型地熱1・0兆円▽洋上風力5・1兆円▽次世代革新炉5・0兆円▽GXケミカル3・2兆円。洋上風力は浮体式の技術開発、風車・浮体のサプライチェーン(供給網)構築などの投資を促進する。
ほかの17分野は「デジタル・サイバーセキュリティー」の「クラウド・データセンター(DC)、蓄電池」が32・7兆円。電力・通信インフラの整備と並行して国内のDC構築を進める。「航空・宇宙」の「月面探査・低軌道技術」は5・6兆円で、月面開発に挑む企業の取り組みを支援する。







