経営スコープ/積水ハウス建設HD、鴻池組と女性が働きやすい現場づくり勉強会初開催

2026年6月29日 企業・経営 [3面]

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 ◇グループ連携強化し活動深化
 積水ハウス建設ホールディングス(HD)は鴻池組と共同で、女性社員が働きやすい現場環境を考える勉強会を17日に開いた。グループ連携強化の一環で、同社との共同開催は初めて。愛知県東海市の「日本福祉大学東海キャンパス拡張事業」(設計・施工=鴻池組)の建設現場に両社の技術系女性社員らが集い、現場見学やグループディスカッションなどを通じて交流を深めた。
 勉強会は今回で5回目。積水ハウス建設HD傘下の全国の事業会社から女性施工管理者20人、女性クラフター(施工技能者)14人、鴻池組からは3人の女性施工管理者らが参加した。同社が施工する大規模現場を見学し、女性活躍推進の観点から他現場に活用できる技術や管理手法などの知見を得るとともに、異なる分野の技術者らと交流し、視野を広げるのが狙いだ。
 当日は、鴻池組の福本篤司所長が現場管理や施工面での取り組み事例を紹介した。多様な働き方への対応として、朝礼時間のフレックス化など先進的な勤務体系とそれらを支えるデジタル技術の導入効果を説明。最新の作業器具・ロボットの導入事例のほか、現場に配備した作業員休憩所(1階カフェテリア、2階女性用休憩室)やオフィス機能を充実させた職長室、猛暑対策のレンタル冷凍コンテナなど、快適な職場づくりの一端を披露した。
 参加者らは実際の現場を見て回りながら、さまざまな施策の取り組み状況を確認。鴻池組の女性施工管理者らによるトークセッションに続き、グループディスカッションが行われた。
 積水ハウス建設側の参加者からは、住宅を中心とした普段の現場とは異なるスケール感への驚きのほか、安全対策や快適な職場づくりに共感する声が目立った。年々厳しさが増す酷暑へのきめ細かな対応、居心地の良さを追求した女性用休憩室など、従来の工事現場とは異なる印象を持った参加者も多かったようだ。各グループの総括では、「今後は私たち若い世代が主体となって声を上げ、新しい技術や方法を取り入れる姿勢が重要だと感じた」などの意見が出された。
 鴻池組の『スーパーモデル現場』としてさまざまな施策を展開する福本所長は「新しい取り組みには現場内でも賛否はあるが、(人材不足などで)これまでのやり方が数年後には通用しなくなる恐れがある」と指摘した上で、「とりあえずは何でもやってみて、一つでも多くのものが次世代の現場生産につながれば」と期待感を示す。今回の勉強会については「われわれの現場の実態を客観的に見直す良い機会にもなった」と振り返る。
 積水ハウス建設HDは、「建設現場を一番幸せな職場にする」活動を推進する鴻池組とのグループ連携を引き続き強化していく方針。建設業への女性進出が一段と進む中、さらなる女性活躍の推進と誰もが働きやすい職場環境の創出は待ったなしだ。