中東情勢の影響依然深刻/資材価格高騰、歯止めかからず/全建調査

2026年6月30日 行政・団体 [1面]

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 不安定な中東情勢の影響で、建設資材の価格高騰や入荷遅延が続いている。全国建設業協会(全建、今井雅則会長)が6月に実施した調査によると、中東情勢の悪化を背景に接着剤や塩ビ管、アスファルト、シーリング材などの価格が軒並み約7割近く上昇している。調達も入荷遅延や納期の長期化が目立つ。5月と比較して入荷や供給の状況が「やや改善している」との声もあり、改善の兆しはあるものの、依然として「悪化」「やや悪化」「変わらない」の回答が多い。
 全建の緊急アンケート「中東情勢に伴う建設資材の需給に関する調査(6月期)」は15~22日に実施した。47都道府県協会で会員企業から2社を選定し、94社を調査した。22日までに回答のあった70社を集計した。
 価格面では、接着剤(70%上昇)、塩ビ管(69%上昇)、アスファルト類(同)、シーリング材(66%上昇)、断熱材(63%上昇)など石油化学系資材を中心に、幅広い資材で価格が高騰している。原油やナフサの価格、運搬費の上昇が背景にある。
 接着剤や塩ビ管、断熱材、シーリング材、外装・内装用塗料は入荷遅延が起こっている。一部の会員企業からは「接着剤は2倍に上昇している」との回答があった。
 メーカーが出荷を制限し納入まで1カ月以上かかる事例もあった。塗料や接着剤は「通常1~2週間の納期が1カ月程度かかっている」「防水材、接着剤、シーリング材も出荷制限あり、納期が1週間から4週間になった」などの声が寄せられた。「入荷できない場合の工事ストップへの理解」(会員企業)を求める意見もあった。
 塩ビ管の通常納期は1~2週間だが、現在は発注してからでないと納期が回答できない状況という。「大口の数量はメーカーで出荷停止状態」「必要数量の入手が困難で入荷のめどが立たずに順番待ちの状態」との報告もあった。ウレタンフォーム断熱材は販売停止に陥っている。
 価格高騰などの状況は5月と比較して「悪化している」(17・1%)、「やや悪化している」(54・3%)、「変わらない」(28・6%)となり、「改善している」回答はゼロだった。入荷遅延は「変わらない」が51・4%と最多。悪化とする回答は計38・6%だった。「やや改善している」は10・0%にとどまったが、改善の兆しも見られた。供給不足・制限も「変わらない」が50・0%と最多。悪化は35・7%だったが、「やや改善している」が14・3%となった。