建退共本部/都内で運営委員会・評議員会開く/建退共制度と電子ポイント方式普及強化

2026年6月30日 行政・団体 [2面]

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 ◇10月に退職金利回り引き上げ
 勤労者退職金共済機構(勤退共、梅森徹理事長)の建設業退職金共済事業本部(建退共本部、本部長・山本泰司理事長代理)は29日、東京都内で第58回運営委員会・評議員会を開いた=写真。2025年度の事業概況や現状の課題などを報告。建退共制度と電子ポイント方式の普及に向けて、掛け金は320円のまま、10月をめどに退職金の予定運用利回りを現行1・3%から1・5%に引き上げる予定で、今夏から利回り引き上げの周知活動を開始する。受給額を増やして制度の魅力を高める。
 梅森理事長は「複数掛け金制度は既に労働政策審議会で審議が始まっている。関係省庁や建設業団体、さらには建設キャリアアップ(CCUS)との連携強化を通じて、電子化の普及徹底に努める。関係省庁と緊密連携しながら政策の実現に取り組む」と述べた。
 電子ポイント方式の導入企業などが他社の手続きを支援する「電子化を推進するアドバイザー」や、「電子化普及推進員」の募集も開始した。電子化を推進するアドバイザーには、電子ポイント方式導入済み企業の担当者を想定し、電子ポイント方式を導入していない企業に対し電子化に関する助言と提言、システム操作支援を実施する。
 電子化普及推進員は建退共の各都道府県支部を対象とする。地域説明会を行い、電子化の広報や操作支援の説明、電子化に関する相談対応を行う。8月にはアドバイザーと普及推進員を決め、10月に派遣する予定だ。電子化に不慣れな事業者の相談に対応するコールセンターの支援体制の強化も検討する。
 建退共制度の25年度末時点の共済契約者数は17万4121事業所(前年度比0・2%減)。被共済者数は208万2977人(0・9%減)となった。25年度は9万5000人の目標に対して9万3842人が加入し、目標を1・2%下回った。掛け金収納額は566億7800万円(0・7%減)、退職金支払総額が592億7300万円(1・7%減)、支払人数は6万1451人(2・6%減)、資産運用残高は1兆0832億円(0・7%増)だった。電子申請方式による掛け金納付率は25年度目標の12%以上に対して3月末時点で9・78%となり過去最高値を記録した。26年度は17%以上まで増やしたい考え。電子ポイント方式による掛け金納付率は27年度までに30%以上を目指す。
 電子申請の利用状況を47都道府県別に見ると、▽北海道▽宮城▽山形▽茨城▽東京▽福井▽島根▽岡山▽広島▽山口▽香川▽高知▽佐賀▽沖縄-は掛け金納付率が全国平均を上回った。最高は香川県の40・23%だった。会社の規模別の掛け金納付率は大手が24・44%、中小は7・77%だった。
 27年度に50%以上の目標を設定している電子申請専用サイトの利用者登録(ログイン率)は3月末で28・42%だった。