前田道路/学生向け環境教育プロジェクトを拡大/循環型社会学び環境意識向上へ

2026年7月6日 企業・経営 [3面]

文字サイズ

 前田道路は、大学生向けに実施している環境教育の取り組みを拡充する。有志の大学生を募集して春に実施してきた環境教育プロジェクトを、5年目となる今年から春と夏の年2回に増やす。夏の初弾は、国内で初めてごみ排出ゼロを目指すと宣言した徳島県上勝町で実施する。資源循環に取り組む同町で、循環型社会の在り方を学んでもらう。参加者の環境意識の向上と、就職先として環境負荷低減に努める前田道路への関心を高めてもらう狙いだ。
 プロジェクトでは同町のごみ分別施設「ゼロ・ウェイストセンター」を見学し、44種類別の分別でモノを再利用したり、極力ごみを出さないようにしたりする同町の取り組みを学んでもらう。県内にある前田道路の合材工場の見学も予定する。プロジェクトには同社の若手技術系社員も参加。社員への環境教育としての側面も持たせる。
 前田道路はアスファルト合材を製造する過程で二酸化炭素(CO2)を排出するため、CO2削減の取り組みを展開している。上勝町のごみ排出ゼロを目指す姿勢が同社の取り組みと親和性があるとして、プロジェクトの実施地域に決めた。佐藤祐胤執行役員管理本部人事部長は「CO2を排出している当社は高い環境意識を持つ必要がある。同じように環境に関心がある学生の参加を通じて、当社にも関心を持ってもらいたい」と期待を寄せる。
 参加無料。8月4、21日に事前の勉強会を行い、9月2、3日に現地見学へ行く。募集人数は10人程度。応募条件は理系学部に所属する20歳以上の大学2~3年生か、修士1年生。面談と選考を経て参加者を決める。前田道路の新卒採用サイトなどから申し込みを受け付けている。応募締め切りは15日まで。
 前田道路は毎年、CSR(企業の社会的責任)の一環で有志の大学生向けに小笠原諸島で環境教育プロジェクトを実施。生物多様性とインフラ整備をどう両立させていくかというテーマで大学生に学習の機会を提供していた。