日建設計と日本設計、三菱地所設計の組織設計事務所3社と、バーチャル内覧事業などを展開するArchiTech(京都市左京区、伊藤拓也社長)が、中大規模木造建築に特化したチャット形式の設計支援AIツールを開発する。2025年度に構築した試作システムと試験運用の成果を踏まえ、本年度は実用化に向け精度を高め、プレ公開を目指す。分散する設計ノウハウを束ね、実務者が活用できる共有基盤を社会インフラとして定着させる。
共同開発の取り組みが、林野庁の補助事業「CLT〈直交集成板〉等木質建築部材技術開発・普及事業(令和7年度)」に採択された。25年度に続く継続採択となる。
4社は生成AIを活用した設計支援ツールを共同開発する。ユーザーによる利用データを蓄積・分析し、関係機関と連携しながら不足情報を収集・整備してデータ基盤を拡充。設計支援ツールを継続的に改善する好循環モデルを築く。
設計支援AIチャットボットの開発や、回答生成の根拠となるデータ(法規制、設計事例、技術資料、調達情報など)の収集と整備、持続的な運営体制の検討を一体的に推進。本年度は前年度に構築した基盤を踏まえ、設計実務での活用を見据えた実用化に向け、精度向上のフェーズに入る。
設計実務での利用を想定した評価指標を整備し、出典提示の正確性や回答の網羅性を継続的に検証、改善する。法改正や新基準、最新の設計実例などを反映するため、収集対象や収集体制、更新フローを再整備する。業界団体や地方自治体、企業、研究機関などと連携し設計事例や技術資料、木材調達情報といった実務に直結する情報源を拡充する。回答の正確性・信頼性を一段引き上げ、設計者が安心して業務で活用できる品質を確保する。
中長期的には、設計支援ツールの精度向上と情報基盤の継続的な拡充を進めながら、設計実務での本格活用と持続可能な運営体制を確立する。木材利用を推進する公益的な活動に向けたネットワークの構築も目指す。









