サッカー・ワールドカップ北中米大会は、スペインが4大会ぶり2度目の優勝を果たし、幕を閉じた▼今大会は出場チーム数が32から48に拡大。国際サッカー連盟(FIFA)によると総観客数は681万0966人に達し、過去最多だった1994年米国大会の358万7538人を大きく上回った▼大会は商業面で大きな成功を収めたといえるだろう。一方で、開幕前から懸念されていたトランプ米大統領の政治色を帯びた言動や物議を醸す振る舞いは、最後まで後味の悪さを残した▼象徴的だったのが19日の決勝後の表彰式だ。プレゼンターを務めたトランプ氏は表彰台に居座り続け、優勝国だけに許されるトロフィーリフトを前に、スペインの選手たちは戸惑いの表情を浮かべた。8万人を超える観客からブーイングが起こり、大統領の行動を制止できなかったFIFAの対応にも批判が集まった▼トランプ氏の任期中に当たる2028年には、米ロサンゼルスで夏季五輪が開かれる。100年以上の歴史を刻んできた世界最大のスポーツイベント。平和の祭典が政治の舞台へと姿を変えることだけは、誰も望んではいない。











