清水建設は21日、横浜・上瀬谷地区で開かれる2027年国際園芸博覧会(花博)に出展する自社施設の起工式を現地で開いた。井上和幸代表取締役会長や新村達也社長以外に、来賓として27年国際園芸博覧会協会の河村正人事務総長兼代表理事ら約30人が出席。同社の藤本裕之専務執行役員建築総本部設計本部長が鎌、新村社長は鍬、富永秀行執行役員横浜支店長が鋤を入れ、工事の無事故・無災害を祈願した。27年3月の竣工を目指す。
27年3月19日~9月26日に開かれる花博の開催地は、15年に米軍から返還された横浜市旭、瀬谷両区にまたがる旧上瀬谷通信施設の跡地。同社は、子ども向け体験学習施設を集約する「Kids Village」エリアの一画(敷地面積約1600平方メートル)で、「シミズ 森のまち」として屋外型自然体験学習の場を提供する。
自社の設計・施工で敷地全面を傘状の木造フレームで覆い、木漏れ日に包まれ風が通り抜ける心地よい空間を形成。草地を活用したワークショップなどを展開していく計画だ。
木造フレームには、25年大阪・関西万博で大屋根リングの構造部材に使われた大径木材を再利用。使用木材全体の7割、約150立方メートルを使用する。
自社開発の水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC Lite」の展示施設も導入し、水素の作り方・ため方・運び方・使い方を視覚的に分かりやすく説明する。建設段階の二酸化炭素(CO2)排出量ゼロも目指す。花博閉幕後も見据え、資材の100%循環利用を掲げる。
神事後、新村社長は「大阪・関西万博のレガシーを継承し、木によるさまざまな空間と資源循環をコンセプトとした施設を建設する。関係者には施工中や閉会後の支援と指導をお願いしたい」と述べた。河村事務総長兼代表理事は「大屋根リングに使用された木材を引き継ぎ、リサイクルの時代にマッチしたものができると期待している」と語った。











