論説・コラム


2026年2月4日[1面]

回転窓/AIに喰われない

 西日本エリアを中心に放映されている人気長寿番組「探偵!ナイトスクープ」をご存じだろうか。視聴者から寄せられた依頼をタレントが探偵局員に扮(ふん)し、依頼人の視聴者と一緒に解決を目指す▼年間の「神回」を振り返る大みそか恒例の特番。昨年末に放送された依頼は衝撃だった。娘の人生がAIに喰(く)われる前に助けてほしい--。依頼した48歳の父親によると、中学生の長女はAIを駆使して宿題を15分で終わらせる…

2026年2月3日[1面]

回転窓/制度は整った。判断は止まった。

 企業の組織改革は、大抵「よかれと思って」始まる。意思決定を速め、責任を明確にするためだ。掲げる旗は、いつも正しい。だが現実には、その善意が、いつの間にか誰も決断しなくて済む構造に姿を変えていることが少なくない▼スピード重視、意見尊重を掲げた仕組みが、確認と共有の手間を増やす。「念のため」「万一に備えて」という言葉は便利だ。反対されにくく、誰も傷つかない。その一方で、判断の責任だけが薄まり、所在を…

2026年2月2日[1面]

回転窓/これからも当たり前で

 漫画家・きくち正太さんの作品に、「食」をテーマにしたコミックエッセー『あたりまえのぜひたく。』(全11巻、幻冬舎コミックス)がある。「定番、国民食は玉子焼き。」とサブタイトルの付く一冊に書かれた卵焼きの話が好きで、読むたびに食欲がそそられる▼そのレシピで使う卵は4個。軽く混ぜた後に、めんつゆや長ねぎのみじん切りなどを加えてよくかき混ぜ、たっぷりの油をなじませて熱した卵焼き鍋に、まずはおたま一杯分…

2026年1月30日[1面]

回転窓/温暖化と豪雪

 今シーズン最長の強い寒波の影響で、21~26日に日本海側を中心に積雪が一気に増えた。昨日から再び冬型の気圧配置が強まっている。大雪や路面凍結による交通障害に警戒し、着雪やなだれに注意を払いたい▼極端な寒波の南下と海からの水蒸気の供給が重なると、短期間に甚大な雪害をもたらす「集中豪雪」が頻発する。温暖化が進み雪の総量は減少傾向だが、海水温上昇により大気中の水蒸気が増加し、大雪の発生は増えているそう…

2026年1月29日[1面]

回転窓/政治とお弁当

 はっと思った時、気が重くなる忘れ物の一つにお弁当がある。好みのおかずを詰めていたり、初めての具材や調味料を試した卵焼きを入れていたりすると、落胆はなおさらだ。作ってくれた人の顔が浮かび、謝罪の言葉が浮かんでは消える▼手作り弁当を持って出るのを忘れた知人が、おわびにお菓子を買って帰った。人気店の品であるほど「また忘れていいよ」と言ってくれるそうで、有事の対応策として有効らしい▼衆院選が公示された。…

2026年1月28日[1面]

回転窓/マンションに新しい住民?

 自宅マンションで、茶トラ猫を見かけるようになった。毛並みが良く、耳の先がカットされているので、元は家猫だったのだろう。最初の頃は、住民が通るたびに身構えていたが、慣れもあってか、いまでは〈ニャー〉と…

2026年1月27日[1面]

回転窓/甘い蜜の、その後

 覇権主義は、蜜を吸い尽くすまで花に群がるハチに似ている。最初はとろけるほど甘く、非常に効率的で、勝者の論理としてまぶしく輝く。だが、蜜が尽きれば花は枯れ始め、ハチもいずれは行き場を失う。力で頂点に立…

2026年1月26日[1面]

回転窓/後世へ悠久の時を刻む

 きょう1月26日は「文化財防火デー」。1949年のこの日、法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が火災に見舞われ、7世紀末~8世紀初めに描かれた壁画が焼損する惨事を教訓に制定された▼境内の収蔵庫に保管されてい…

2026年1月23日[1面]

最強寒波襲来/地域の守り手奮闘、各県建協らが昼夜の除雪作業

 今季最強、最長とされる寒波が襲来する中、地域建設会社が除雪や警戒パトロールなど、住民の生活維持やインフラの保守点検に奔走している。25日ごろまで、日本海側を中心に大雪は続く見通しで、関東の平地でも積…

2026年1月23日[1面]

回転窓/改めて火の用心を

 地域ボランティアの消防団が夕刻に「火の用心」と呼び掛けながら警鐘を鳴らして見回る姿は、小欄の住むまちで年末の風物詩となっている。今年に入っても続いているので聞くと、各地で頻発する火災を教訓に、地域防…

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