論説・コラム
2026年3月6日[1面]
2月下旬から気温が大きく上下し、季節が行き来するような天候が続いている。寒暖差が激しく、体調を崩している方も多いのではないか▼気象庁が2月末に発表した春(3~5月)と夏(6~8月)の予報によると、平均気温はほぼ全国的に平年より高く、夏の猛暑に早めの備えが必要という。日本付近は上空の偏西風が北寄りを流れ、暖かい空気に覆われやすく、太平洋高気圧が本州付近にやや強く張り出す見込みだ▼昨年は8月5日、群…
2026年3月5日[1面]
この時期になると地元ではさまざまな「花まつり」が開かれる。白いスイセンの咲く池の次は、ピンクの河津桜と黄の菜の花が映える広場が舞台。もう少しすればソメイヨシノの公園が会場になる▼幼なじみが「今、子どもと花まつりに行ってきた」と話していた。どの花とどこの会場かが分かり、他愛のない話が続くのは、お互いが背景を知っていてほどよい付き合いができているからだろう▼会社のような組織を回すのに欠かせない報告・…
2026年3月4日[1面]
海は広いな大きいな--。日本人の心に響く、聞きなじみのある童謡のワンフレーズだ。四方を海に囲まれた国土で生まれ育ったからこそ、長く大切に歌い継がれてきたのだろう▼海という漢字が、もともと「〓(さんずいに母)」だったことを知っている人は、意外と少ないのではないか。1947年に現在の字体に変わるまでは、「母」という字を使っていた。海がすべての生命の源であったことの表れといえる▼海は自由の象徴でもある…
2026年3月3日[1面]
気遣いは、時に静かな力を持つ。改めて言うまでもない。相手の立場を思う言葉やほんの少し身を引く態度が場を和ませ、人間関係を前に進めてきた。忖度(そんたく)も使い方次第で潤滑油になる▼衝突の手前で減速する判断を否定はしない。ただ、度を越せば景色は変わる。与え続けられる優しさに慣れた相手は、それを特別な配慮ではなく、当然の権利のように受け取るようになる▼水を与えられ続けた鉢植えが、枯れまいとしながらも…
2026年3月2日[1面]
「ベテラン」の語源はラテン語で「古い」を意味する。だがこの言葉は単に年長者を指すのではなく、長年培った経験とノウハウを持つ熟練者への信頼が込められている▼経験がものをいう建設現場で、難題に直面したとき頼りになるのはその存在だ。一方、建設業では、そうしたベテラン層の高齢化が急速に進む▼高年齢者の割合が高まる中で懸念されるのが労働災害。厚生労働省のデータを基に建設業労働災害防止協会(建災防)が分析し…
2026年2月27日[1面]
先日閉幕したミラノ・コルティナ五輪の中継ではドローンを駆使した迫力ある映像が流れた。アルペンスキーやスノーボードなどでは選手を背後からドローンで追いかけながら撮影。スピードスケートは天井から選手を追った。臨場感たっぷりに競技の魅力を伝えた▼日頃、目にできない上空からのダイナミックな映像に引き込まれた方も多かろう。スポーツだけでなく高層ビルが林立する大都市や歴史的な町並み、農村・漁村などの俯瞰(ふ…
2026年2月26日[1面]
幼いころ、美容師のはとこが化粧をしてくれたことがあった。頬にチークを置いて、唇に鮮やかな紅を差してくれた▼母やはとこをまねただけであって、祖母らが好意を示してくれた。気にしていなかったが、女性も男性も化粧をされたくない人はいるのだから、今の時代なら配慮は必要だろう▼ある企業の講演を終えた知人の女性が「変な味がして気持ち悪いから口紅はすぐに落とした」と悲しい表情で話していた。会場に指示通り早めに着…
2026年2月25日[1面]
記念日などに少しだけ奮発してフレンチやすし屋へ足を運ぶ方も多かろう。小欄は銀座にあるなじみの天ぷら屋へ行くのがささやかな楽しみ。旬の味覚に舌鼓を打ち、英気を養っている▼その天ぷら屋は主人自らテーブルに出向いて料理の説明をする。世間話を交えたわずか数分のやりとりだが、心穏やかな気持ちで食事を楽しめる。味はもちろんだが、店員さんの丁寧な接客態度が気に入っている▼老舗の中には、なぜ繁盛しているのか疑問…
2026年2月24日[1面]
「料理は経営に似ている」とよく言われる。計画を立て、必要なものをそろえて実行し、結果を次に生かす。確かにそのプロセスは経営と重なる▼経営学は「誰かのために、何かをして、喜んでもらう」という、「人間の幸せについて考える学問」であり、料理にも応用できる--。そうした経営学の視点で捉えた料理論が書籍『料理のマネジメント-キッチンを制する者がビジネスを制す!』(酒井穣著、CCCメディアハウス)に書かれて…
2026年2月20日[1面]
団体・企業が主催する2026年の賀詞交歓会や新春交流会がほぼ終わった。今年は来賓のあいさつで、国土交通省の幹部が27年国際園芸博覧会(花博)に触れ、マスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」のバッジを胸に協力や参加を呼び掛けていた▼花博の会場は横浜市の旭区と瀬谷区にまたがる上瀬谷通信施設跡地。米軍から返還された242ヘクタールのうち100ヘクタールをフィールドに、日本が培ってきた植物や自然との向…