論説・コラム

回転窓/ジョン万次郎没後120年 [2018年1月10日1面]

 本紙連載「建設契約講座」の筆者・草柳俊二氏が近著に書いている。〈幕末という時代において、世界から日本を見つめることの出来た極めて稀な日本人…〉。この日本人とは現在の高知県土佐清水市に生まれ、日米和親条約の締結などに貢献した「ジョン万次郎」こと中浜万次郎である▼仲間と漁に出て遭難した万次郎は無人島に漂着し、米国の捕鯨船に助けられて渡米。そこで学んだ英語や測量学、航海術、造船技術などが帰国後に大いに...続きを読む

回転窓/駅前空間に地域のデザインを [2018年1月9日1面]

 昨年12月7日に全面供用したJR東京駅の丸の内駅前広場を暮れに訪れた。新名所の話題性や年末の帰省シーズンが重なって多くの人が行き交うが、広場中央の大きな歩行者専用空間がそれを許容していた▼路線バスやタクシーなどの交通結節機能も集約し、歩行者にも車両にも配慮された構成。赤れんが駅舎や皇居へ続く行幸通りと調和した見事な都市景観が誕生していた▼丸の内駅舎の保存・復元工事が終わって5年以上がたつが、シン...続きを読む

回転窓/誇りを持てる業界に [2018年1月5日1面]

 2000年度に土木学会賞技術賞を受賞した神奈川県にある宮ケ瀬ダム。受賞を記念してダム湖畔に建てられた銘板の裏面には、このダムの建設に半年以上従事した人たちの名前が発注者、受注者、また元請、下請の別にかかわらず刻まれている▼表面には「21世紀を拓く宮ケ瀬ダム」とある。裏面の名前と併せ読めば、1971年に事業が始まった待望のダムを完成させようという強い意志が、現場の末端にまで行き渡っていたのをうかが...続きを読む

回転窓/善きものを少し知る [2018年1月4日1面]

 文豪トルストイが最晩年に、自身の言葉や古今東西の聖賢の著作からの名言・箴言(しんげん)を集め、1日を1章として1年分を編んだ『文読む月日』。その冒頭、1月1日の章はこの言葉で始まる▼〈第二義的なもの、不必要なものを多く知るよりも、真に善きもの、必要なものを少し知るほうがよい〉(北御門二郎訳、ちくま文庫)。馬齢を重ねても、新しい年の始まりには気持ちが多少は改まるものである。読者の中にも、元日には一...続きを読む

2018新年号/国交省・毛利信二事務次官に聞く/国土交通行政や産業政策の方向性は [2018年1月1日20面]

 ◇「人」に焦点当て改革実行
 国土交通省が、働き方の改善と生産性の向上を柱にさまざまな施策を打ち出している。建設業の働き方改革や担い手確保・育成といった建設産業の人づくり革命を強力に推進。建設現場の生産性向上策「i-Construction」をはじめとする生産性革命プロジェクトのさらなる具体化に精力的かつ迅速に取り組んでいく方針だ。2018年の国土交通行政や建設産業政策について、毛利信二事務次...続きを読む

2018新年号/明治元年から150年/夏目漱石からのメッセージを読み解く [2018年1月1日13面]

 ◇「還元的感化」の仕事を追い求めよ
 2018年は、日本が近代国家を目指して歩み出した明治元年(1868年)から数えて150年の節目の年に当たる。江戸時代最後の慶応3年(1867年)に産声を上げた夏目漱石は新生・日本の国づくりと歩みを共にし、変わりゆく東京を眺めてきた。優れた文明批評家とも評される漱石が、当時の建築、デザイン、ものづくりをどう見ていたのか。それを漱石の講演録から分かりやすくひも...続きを読む

2018新年号/全建協連×東京モード学園/ユニフォームデザインプロ [2018年1月1日4面]

 わくわくする建設業を目指す-。全国建設業協同組合連合会(全建協連、青柳剛会長)と、ファッション・メーク・デザインの専門学校「東京モード学園」がデザインの力で建設業のイメージアップを目指す「ユニフォームデザインプロジェクト」を進めている。同校の学生が考案したデザインを実際の作業着に仕立てる。建設業とファッション業の異色のコラボレーションに双方の期待は大きい。
 「安全で作業しやすいのはもちろん、...続きを読む

回転窓/おもてなしの準備も本格化 [2017年12月28日1面]

 今年も残りわずか。年末年始の休みの計画を立てている方も多かろう。人の移動が集中すると発生するのが、道路の渋滞だ▼高速道路各社が、サービス向上の一環で渋滞予報に力を入れている。気象予報士のような渋滞予報のプロを置き、最新技術も駆使して渋滞予測の高度化に取り組む▼東日本高速道路会社はNTTドコモと共同で、人工知能(AI)を使って渋滞を予測する実証実験を東京湾アクアラインで今月開始した。天候やイベント...続きを読む

回転窓/来年は言動一致の年に [2017年12月27日1面]

 普段使っている話し言葉で書かれた文章を「言文一致体」と教わったのは30年以上前の中学生の頃。最初の言文一致小説は二葉亭四迷の『浮雲』と習ったと記憶している▼ところが最近は、明治期に活躍した落語家三遊亭円朝の寄席での口演を収録した速記本が最初とする見方がある。歴史の教科書に載っていた足利尊氏や武田信玄の肖像画が実は別の人物との研究もあり、教科書の内容を見直す動きが出ている▼常識とされてきた事象も疑...続きを読む

回転窓/夢と消えた三が日休業 [2017年12月26日1面]

 「初売り」といえば、一昔前までは1月2日が当たり前だったが、最近は元日から営業する店も多い。大みそかまで働いて休む間もなく元日から仕事。客商売とはいえ、働く人たちはさぞ大変だろうと同情を禁じ得ない▼「年中無休」の商売が、働き方改革の流れの中で見直しを迫られている。正月休みもろくにないような職場には、働こうという人がなかなか集まらないだろう。とりわけ若者は▼百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングス...続きを読む

回転窓/パンダに負けないアイコン力を [2017年12月25日1面]

 東京・上野動物園で6月に生まれたジャイアントパンダのシャンシャンが一般公開された。観覧初日(19日)の抽選倍率は46倍というからその集客力に改めて驚かされる▼パンダの魅力は、愛くるしいしぐさやドジにも見える憎めない姿などいろいろあるが、それらが凝縮された白い丸顔に黒いたれ目と黒い耳という誰もが描くイメージも大きい。いわばパンダの「アイコン」(象徴的なもの)である▼内容や機能を図や絵に記号化して表...続きを読む

回転窓/今年のキーワードは「働き方改革」 [2017年12月22日1面]

 政府の18年度予算案と17年度補正予算案がきょう決定し、土・日曜を挟んで来週が今年の仕事の最終週となる。建設業の1年を振り返れば、キーワードは「働き方改革」だろう▼3月に政府が実行計画を策定し、時間外労働の罰則付き上限規制を建設業にも適用するとした。衆院解散・総選挙のあおりで関連法案の年内成立は見送られたが、年明けの国会で成立するだろう▼議論の過程で注目されたのが、長時間労働の代表格とされる建設...続きを読む

回転窓/犬のふんと街の気品 [2017年12月21日1面]

 出勤途中、道ばたに犬のふんが放置されていた。朝から嫌な気持ちになる。インフラ管理に従事する方にはこうした経験をする人も多かろう▼京都府宇治市が実施している「イエローチョーク作戦」が話題だ。放置されたふんを丸で囲み、発見日時や特徴を書き込む。犬の散歩は同じ時間帯に同じルートで行うことが多い。監視していると認識してもらうのだ▼「犬が悪いわけではない。飼い主の問題」と市の担当者。犬は何を書かれていても...続きを読む

回転窓/親から受け継いで困るもの [2017年12月20日1面]

 老いた親から受け継ぐと困ることが多いものが最近は三つある。一つはお墓、二つ目が家、三つ目が土地。若い頃に地方を出て都会暮らしが数十年。両親が亡くなって田舎に残されたお墓と空き家と土地をどうすれば…▼そんな話をこのところよく聞く。売ってお金に換えることもできず、持ち続ければ維持管理するのに手間もコストもかかる。先祖には申し訳ないと思いつつ放置せざるを得ない▼総務省が数年前、全国に空き家が820万戸...続きを読む

大妻女子大/幸せになれる現場の仮囲いをデザイン/熊谷組が授業に協力 [2017年12月19日3面]

 女子大学生が建設現場の仮囲いをデザイン-。大妻女子大学(東京都千代田区)の授業に熊谷組が協力し、街を行き交う人々が幸せになれる仮囲いを考えるという課題が出された。学生たちは約3カ月かけてコンセプトを検討。16日に最終のプレゼンテーションが行われ、工事の様子を見ながらお茶を飲むことができるカフェの設置など、若い女性らしいアイデアが続々と披露された。
 企業や行政から提示された課題にチームで取り組...続きを読む
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