論説・コラム

回転窓/脱プラのいま [2021年1月21日1面]

 全国の小売店で有料化が義務付けられたプラスチック製レジ袋。最近はエコバッグを持参する人や商品を手で持ち帰る人の姿をよく目にする。建設現場で働く職人のコンビニ利用率が高いことから、あるゼネコンの協力会では環境対策の一環でエコバッグを配布したという▼環境省のウェブ調査によると、レジ袋の受け取りを辞退する人の割合が昨年3月時点の約3割から11月には7割超に増加。年末までに辞退率6割を目指した同省の予想...続きを読む

回転窓/太宰の自宅を再現 [2021年1月20日1面]

 『人間失格』や『走れメロス』などを書いた無頼派の代表作家、太宰治は食べ物に貪欲だったという。大食漢ぶりは親族や友人たちが数多く書き残している▼三宅島へ一緒に旅行した作家の浅見淵は「食事の時に人目をかすめてみそ汁を6杯も飲んでいた」(昭和文壇側面史)。妻の津島美知子は「客が持参したサケ1匹を全部1人で食べてしまった」(回想の太宰治)▼友人の檀一雄は「飲んだ後、毛ガニを夜店で買って歩きながら手でむし...続きを読む

回転窓/「全く指摘には当たらない」はご勘弁を [2021年1月19日1面]

 第204通常国会が18日に召集された。2020年度第3次補正予算案や21年度予算案が審議され、同時に長期化する新型コロナウイルスへの対応と経済対策などで論戦が展開される▼10月に衆議院議員の任期満了が控え、解散・総選挙をにらんだ与野党の攻防が予想される。就任後初めての通常国会に臨む菅義偉首相だが、ここに来ての新聞各社などが行う調査で支持率は急落。これまで記者会見や国会答弁で多用してきた質問に正面...続きを読む

回転窓/使われてこそ価値をつなげる [2021年1月18日1面]

 今からおよそ1世紀前の1908年、北海道函館市に建てられた「旧ロシア領事館」。函館の異国情緒あふれるレトロな街並みの中でも代表的な建造物の一つで、国内に唯一残る旧ロシア帝国時代の貴重な建築でもある▼赤いれんがと白いしっくいのモダンな外観に目を引かれた観光客も多かろう。64年に市の所有となり、宿泊研修施設「道南青年の家」として開放された。89年には市の景観形成指定建築物にも指定されている▼市民に惜...続きを読む

回転窓/進めるべき備え [2021年1月15日1面]

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、政府が緊急事態宣言の対象地域を追加した。再発令済みの首都圏4都県に加え、関西など計11都府県に対象を拡大。2月7日までの対象期間にどこまで感染を押さえ込めるかが勝負になる▼菅義偉首相は会見で新規感染者数や病床利用率の増加などを理由に挙げた。「厳しい状況を好転させるためには欠かせない措置」と述べ、国民に協力を求めた▼国内感染者数は累計30万人を超えた。新型コロ...続きを読む

回転窓/終わりなき伝承 [2021年1月14日1面]

 長年培った技術やノウハウなどを次世代に伝えることは、多分野の現役世代に求められる役割の一つだろう。人口減少で後継者不足が深刻化する中、人同士の接触回避を促すコロナ下で人材育成の場や機会が奪われつつある▼今回の緊急事態宣言では、昨春のような一斉休校の要請は見送られた。学校で感染者が発生しても校内での感染拡大がなければ教育活動を継続する一方、運動部など感染リスクが高い活動の制限や警戒強化を求めている...続きを読む

回転窓/強靱化計画は80点 [2021年1月13日1面]

 「新強靱化計画は見方によっては80点から100点」。先週メール配信された佐藤信秋参院議員の国政報告「信秋タイムズ」にこう書かれていた▼佐藤議員らが奔走し昨年12月に閣議決定された「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」。建設業界だけでなく地方自治体も現計画の延長・拡大を求めていただけに、計画期間を5年に延長し、事業規模を15兆円に拡大した意義は大きい▼豪雨や豪雪など毎年発生する自然災害...続きを読む

寒波襲来/道路管理者、除雪など急ピッチ/高速道路利用控えるメッセージ発信 [2021年1月12日4面]

 前線を伴う低気圧が発達した強い冬型の気圧配置になった影響で、7日からインフラの管理者や建設工事会社が対応に追われた。北日本から西日本にかけて降雪を伴う大荒れの天候になった地域があり、秋田県は大雪被害としては初めて災害救助法を一部の市町村に適用。仙北市では秋田県仙北建設業協会の会員企業などが除雪作業や警戒活動を行った。道路管理者は高速道路の利用を控えるなど情報発信にも努めた。
 10日ごろまで北...続きを読む

回転窓/安全・安心な除雪作業を実現して [2021年1月12日1面]

 年末年始に続く再びの強い寒波が襲来し連休は日本列島が凍えた。暴風雪に警戒する地域もあり、除雪をはじめ雪氷対策が急ピッチで行われている▼視界がまったくない中で除雪車を運転し、凍結防止剤を散布するなど、冬季の道路管理の懸命な苦労は枚挙にいとまがない。橋梁ジョイントや排雪ポイントの確認など、降雪前の入念な準備も欠かせない▼残念ながら今冬も地域を守る大切な仕事に従事されながら、亡くなった人がいる。凍結し...続きを読む

回転窓/ESG経営への対応が問われる時 [2021年1月8日1面]

 新型コロナウイルスの感染拡大で、首都圏が再度の緊急事態宣言発令に追い込まれた。新規感染者数の最多更新が連日報じられる中、新春の日本列島は緊張感に包まれている▼建設業界は繁忙期となる年度末が近づく。人々の暮らしや経済を支える基盤を遅滞なく完成させることが最大の使命。安全や品質、工期などすべての期待に応える必要があり、かじ取りが難しい局面が続く▼コロナ禍以降、多くの産業にかつてないブレーキが掛かった...続きを読む

回転窓/暮らしを守る建設業 [2021年1月7日1面]

 今冬1番の寒波が襲来し、7日から9日にかけて北日本から西日本の日本海側を中心に、列島各地は大荒れの天気になる見通しという▼西高東低の気圧配置の影響で大雪になる可能性が高く気象庁などは厳重な警戒を呼び掛ける。昨年末に襲来した寒波は暴風や雪、高波などをもたらし列車の運休や飛行機の欠航が相次いだ。高速道路では雪の影響で車が立ち往生し自衛隊も出動して救援活動に当たった▼降雪地では建設会社が地域の守り手と...続きを読む

回転窓/春の七草 [2021年1月6日1面]

 「セナはゴッホとスズ二つ」「仏のセリフは五行/二つのすずをはなすな/はこべ」。時代が変われば春の七草の覚え方も変わるらしい。ネット上にはさまざまな語呂合わせが紹介されている▼昔覚えた短歌調の「セリ・ナズナ/ゴギョウ・ハコベラ/ホトケノザ/スズナ・スズシロ/春の七草」が一番しっくりくる気がするが、スズナがカブで、スズシロがダイコンであることを30歳過ぎて知った身としては偉そうなことも言えない▼7日...続きを読む

回転窓/変容する福袋 [2021年1月5日1面]

 新年の風物詩である百貨店などの初売り。人気の福袋で客を呼び込み、冬のセールと合わせた大型商戦となるが、今年は福袋のインターネット販売や発売時期の前倒しで、店側も「密」の回避に力を注いでいる▼福袋は本来、いろいろな商品を混ぜ入れ、中身を分からないようにして買い物客自身に選び取らせる。ネット販売では何が入っているかを事前に見せたり、教えたりするなど、ネタバレのものも多い。これでは運試しや開封するまで...続きを読む

回転窓/希望と笑顔の年に [2021年1月4日1面]

 十二支と甲、乙などの十干(じっかん)を組み合わせた干支(えと)は60年を1周期とし、中国古代の暦を起源とする。60歳の還暦は文字通り最初の年に戻り、新たな人生が始まる節目でもある▼今年の干支は「辛丑(かのとうし)」。植物の一生で例えると、辛は「草木が枯れ、新しくなろうとしている状態」、丑には「種から芽が出ようとする状態」という意味があるそうだ▼生まれた年と同じ十二支の年を迎える年男・年女。元日発...続きを読む

回転窓/未来の構想力 [2020年12月25日1面]

 激動の2020年がまもなく終わる。東京五輪・パラリンピックが開催され、インバウンド(訪日外国人旅行者)が行き交い、経済も気持ちも上向く-。1年前に、そうした姿を思い描いていた人は多かろう▼新型コロナウイルスの猛威で状況は一変。VUCA(変動・不確実・複雑・曖昧)な時代を痛感する年となった。感染症が社会のありようを大きく揺るがす事態はいまだ進行中だ▼ヤフー最高戦略責任者(CSO)の安宅和人慶応大学...続きを読む
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