回転窓/トランプ氏返り咲き

2024年11月8日 論説・コラム [1面]

文字サイズ

 米大統領選でドナルド・トランプ前大統領が返り咲いた。トランプ氏は現地時間6日、支持者を前に勝利を宣言。「米国の真の黄金時代がやってくる」と呼び掛けた▼米国第一主義の下、減税や関税引き上げ、移民の受け入れ規制強化などが進みそう。選挙戦で多くの支持を得た格好だが、輸入品の値上がりや労働者不足に伴う賃金上昇など不安もつきまとう▼脱炭素への動きも注目点。トランプ氏は気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」から再離脱すると主張してきた。電気自動車(EV)推進の撤回も掲げており、関連産業は戦略見直しを迫られる▼東京商工リサーチが先月、企業を対象にした米大統領選に関するアンケートを行った。政策での注目点は「台湾有事を含めた中国との関係性」が最多で、「ウクライナ情勢を含めたロシアとの関係性」が続く。「関心は地政学リスクにシフトしている」(同社)▼石破茂首相は6日、「連携を密にしながら日米同盟をさらなる高みに引き上げていきたい」と語った。変化の時期こそ外交力が問われる。世界をより良い方向へと導くよう、日米のリーダーシップを期待したい。

同一ジャンルの最新記事