広島高速道路公社が広島市東区で進める広島高速5号線二葉山トンネル(延長約1・8キロ)のうち、シールドトンネル区間(約1・4キロ)の掘削が4月30日に完了した。今後、シールドマシン前面の仮設盛り土を撤去し、現地公開を予定する6月4日までに貫通させる。施工は大林組・大成建設・広成建設JVが担当している。
二葉山トンネルは安芸府中道路とJR広島駅を直結する自動車専用道路(東区温品町~二葉の里3、延長約4キロ)。トンネル区間は広島駅側で、西側の約400メートル区間はNATMを採用し、2021年3月に掘削を終えた。施工は西松建設・大之木建設JVが担当した。
シールドトンネル区間(1407メートル)は18年9月に西端側から掘削を開始。掘削を一時中断した時期もあったが、トンネルの真上にある住宅地を通過した後は昼夜作業が可能になり、急ピッチで掘削作業が進められた。
5号線が完成すれば広島高速1号線から山陽自動車道広島東ICと直結し、広島駅周辺や広島空港との間の高速性・定時性を確保できるとともに、広島市北東部の交通渋滞の緩和が期待される。
開通時期は現時点で28年上期を見込んでいるが、公社では「残りの工程を精査した上で、改めて完成時期を示したい」としている。