沖縄県うるま市/与那城総合公園西側の約2・6万平米にホテル・レジャー誘致へ

2025年5月13日 工事・計画 [9面]

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 沖縄県うるま市は、多種目球技場や緑地広場などがある与那城総合公園西側(与那城屋慶名、敷地面積約2万6440平方メートル)にホテル・レジャー施設を誘致し、併せて市で駐車場を整備する方針を示した。今後、PFI導入可能性調査などを行い、開発事業者の公募・選定は2028年度を予定。31年度の開業を想定している。
 市が公表した「旧与那城庁舎周辺・県道37号線沿道・ロードパーク利活用基本計画策定業務」の報告書案の中で示した。同業務はオリエンタルコンサルタンツが担当。
 ホテル・レジャー施設誘致については、同業務で行ったマーケットサウンディング(対話型市場調査)の中で、事業者から「多くの宿泊客を受け入れ可能な施設構成が望ましく、必要面積は約1万5000平方メートルとする」などの具体的な提案があり、土地の売却か事業用定期借地を想定し事業者を公募する方針を固めた。
 同公園西側にあった機能については、公園東側と隣接している旧与那城庁舎跡地を活用して再整備する。庁舎は公園敷地として活用するため解体することを第1案としながら、対話型市場調査の中でリノベーションの意向も示されたことを考慮して解体せず活用する案も報告書では次点案として残した。
 このほか公園西側と隣接する海岸が県道37号線で分断されていることから、連続性を確保するため歩行者デッキを設置する考えも示した。庁舎を解体する場合の再整備に関する概算事業費は25億5986万6320円(税込み)と試算した。
 25年度はホテル・レジャー施設誘致に向けた事業スキームの検討などを行う予定で「勝連・与那城地域まちづくり調査業務(R7)」の公募型プロポーザルを公告しており、6月13日に審査結果を通知する。