長崎県大村市/新体育館・武道館・文化施設、建設地は現庁舎敷地内に

2025年5月26日 工事・計画 [11面]

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 長崎県大村市は新たに計画する体育館と武道館、文化施設について、建設地を現庁舎敷地(玖島、面積約2万8500平方メートル)とする方針を固めた。年内にも施設配置などを検討する調査業務の委託先選定の手続きに着手。2026年度末をめどに取りまとめを行う。27年度に基本構想、28年度に基本計画を策定し、29~30年度に基本・実施設計を進める。現庁舎の解体が完了する31年度以降の着工を目指す。
 体育館と文化施設は既存の体育文化センター「シーハットおおむら」(幸町)内にあるアリーナ、ホールなどの機能拡充を目的に、武道館は老朽化している既存施設(西三城町)の移転建て替えとして計画。体育館と武道館は機能を複合化、文化施設は単独で、それぞれ同一敷地内に建設する。
 外部有識者でつくる新体育館・文化施設整備検討委員会(委員長・橋本彼路子長崎総合科学大学教授)での議論を踏まえ、規模は体育館・武道館が延べ8500平方メートル程度、文化施設が8000平方メートル程度とした。
 体育館・武道館には主な機能としてバスケットボールコート2面、観覧席1500席のメインアリーナ(3800平方メートル)、バスケットボールコート1面のサブアリーナ(1200平方メートル)、観覧席150席の武道場(1750平方メートル)などを想定。文化施設には1000席収容の文化ホール(3000平方メートル)や楽屋機能(1200平方メートル)などを設ける。
 検討委では十分な用地を確保できる観点から現庁舎敷地に体育館、武道館、文化施設をまとめて建設する案が適切とされたが、周辺交通への影響、駐車場不足を懸念する声もあった。これを受け、施設配置の検討と並行して交通量推計に関する調査も行い、今後の対策内容を検討する。
 施設配置と交通量の調査業務の委託費については、9月補正予算への計上を目指している。