国立美術館/映画・マンガ・アニメ作品等収蔵施設基本設計/安井建築設計事務所に

2025年7月1日 工事・計画 [4面]

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 国立美術館は「映画、マンガ、アニメ等作品及び中間生成物等収蔵施設基本設計業務」の委託先候補を安井建築設計事務所に決めた。相模原市中央区にある国立映画アーカイブ相模原分館の敷地内に、延べ1・1万平方メートル規模の映画フィルムや、マンガの原画とアニメのセル画といった中間生成物の収蔵庫新築に伴う基本設計を行う。2030年度の完成を予定している。
 公募型プロポーザル方式(WTO対象)で選定した。プロポには同社だけが参加した。基本計画によると、映画保存棟の南東側に漫画やアニメの製作過程で生まれた原画や資料などを適切な温度管理で保存・修復するための新たな収蔵施設を建設する。
 建物の必要な規模はRC造地下2階地上5階建て延べ1万0600平方メートル。建築基準法上の博物館(倉庫)とする。映画フィルムエリア2050平方メートル、中間生成物(マンガ、アニメ・特撮、ゲーム)エリア3050平方メートル、バックヤードに5500平方メートルを充てる。地下階に映画フィルム保管庫、1階は搬出入・事務室・来館者エリア、2~4階が中間生成物保管庫、5階に設備スペースを配置する。
 計画地は相模原市中央区高根3の1の4(敷地面積1万4996平方メートル)。履行期間は2026年2月27日まで。基本計画の策定も安井建築設計事務所が担当した。